さて、リーガエスパニョーラ第34節、バルセロナ×ベティスがカンプノウにて行われましたよ。
バルセロナの先発は、
GK:ピント
DF:アルバ、ピケ、アドリアーノ、アウベス
MF:ソング、シャビ、イニエスタ
FW:テージョ、ビジャ、アレクシス
となりました。
怪我のメッシ、ブスケツはベンチスタート。セスクは累積で出場停止。そして、ペドロがウイルス性胃腸炎からまだ回復せず、招集外となりました。
この試合、バルセロナはメッシの2得点などで4-2で逆転勝利しました。
バルサの1失点目は開始早々の2分、ピントのクリアボールをカットされたものがそのままベティス前線まで繋がってしまい、失った得点でした。立ち上がりが少しふわっと入った印象もあったバルサですが、それはまあいつものこと。軽卒なプレーとも言えますが、ちょっとバルサに運がなかった感じでした。
今日のバルサが良かったのは、開始早々の嫌な時間に得点されながらもすぐに追いつけた事。イニエスタが個人技で突破してクロス、アレクシスがヘディングで合わせました。今日もイニエスタ。やはりイニエスタ。アレクシスも良く飛び込み、値千金のヘディングシュートでした。
今日のバルセロナは、いつもよりフィニッシュに直結する様な攻撃を仕掛けていました。バックパスで作り直したりせずに、少し荒削りでもどんどんシュートまでいく形をつくっていました。
その中でも左サイドがキレキレ。とくにテージョ、イニエスタが躍動感いっぱいでしたね。得点チャンスは何度もありましたが、フィニッシュが…。ビジャが決定的なチャンスを外し続けてしまいました。
テージョのバーを叩くシュートがあり、僕が見たところでは入っていたようにも見えたんですが、スロー再生はなかったのでよくわかりませんでした。テージョも抗議をしていなかったので、入っていなかったんでしょうか。スローで検証くらいはしようよ、と思いました。
チャンスを外し続けて少し嫌な感じになった前半42分、ベティス、ルベン・ペレスの豪快なミドルシュートが決まってしまいました。相手とはいえ惚れ惚れする様な見事なシュートでした。これはルベン・ペレスを褒めるべき。バルサはまたまた嫌な時間帯の失点で、暗雲立ちこめる中、後半へ。
ストライカーの意地。
後半開始すぐからメッシがアップを始めていました。またメッシ頼みかあなんて思っていたところ。ついにビジャが決めてくれました。アウベスのクロスをヘディングで、キーパーの股を抜きました。今日の試合は左サイドの攻撃がほとんどで、アウベスも目立った活躍は出来ていなかったので、ビジャ、アウベスともに意地を見せた感じですね。ビジャは決めた後の表情がちょっと怖かったです。今まで外していた自分に腹が立っていたんでしょうね。メッシが入る前に決めてくれてよかったです。この得点の後すぐにビジャはメッシと交代しました。
この交代はメッシのアップ時から決まっていたんでしょうが、結果を出したし、もうちょっとビジャを見たかったですね。ここまで、チャンスを外し続けたのは事実ですが、いいポジショニングと飛び出しでイニエスタと絡んで、今日の攻撃のフィニッシャーになれていたので。
さて、生ける伝説が入ってくると、本当に簡単に得点してしまいました。笑っちゃうくらいの決定力。フリーキックを直接決めて勝ち越しです。メッシが入って流れが変わるというのがまだ見えないうちに、飛び道具で逆転しちゃいました。
4点目は本日一番見事な崩し。心躍るパスワークでした。今日もイニエスタ。やはりイニエスタです。
右サイドでアレクシス、メッシと繋がって、中央のイニエスタへ。これをイニエスタがヒールパスでアレクシスへ。アレクシスは自分で決めれたところでしたが、大事にメッシへわたして、メッシが流し込みました。
イニエスタのヒールパスが軽やかで素敵でした。視野の広さとボディバランスが類を見ないですね。子供に夢を与えるスーパープレイでした。
今節はメッシが入ってがらっと変わった、やはりメッシ頼みか、というような印象は受けませんでした。メッシ不在でも決定機を作り出せていたので、そのままでも見応えがありましたよ。ベティスが調子を落としているという噂もありますが。
得点には絡まなかったものの、テージョがコンディションがよく、キレキレで一番よかったです。左サイドでジョルディ・アルバとのスピード狂同士で、バルサの攻撃オプションの一つになっていって欲しいですね。
あとはリーガ優勝を決めるだけ、来シーズンに期待の持てるバルサが見たいですね。
ソングのプレーぶりを見ていると、この人性格良さそうだなあと思えてくるのは僕だけでしょうか。