チャンピオンズリーグのグループリーグの試合から中2日という厳しいスケジュールでの試合です。
この時の試合でピケが怪我をしてしまい、全治2~3週間の離脱と言われています。
プジョルもピケもいないバルセロナのセンターバックに注目ですね。
バルセロナの先発は、
GK:バルデス
DF:アドリアーノ、マスチェラーノ、ソング、アウベス
MF:ブスケツ、チアゴ、セスク
FW:ビジャ、メッシ、アレクシス
となりました。
センターバックのマスチェラーノの相方はやはりソングになりました。
そしてビジャが今シーズン初先発!
ぼんやりとした記憶なんですが、僕が見ていた中での昨シーズンのグラナダは、チーム戦術が素晴らしくて、まとまって魅力的な攻撃サッカーをするけど、最後のところの技術がもう一歩足りない、という印象がありました。
なので、何かやってきそうな、一筋縄ではいかない相手だと思いますよ。
前半のバルセロナは最終ラインが高めのグラナダ相手に、ショートパスでポゼッションして崩しの糸口を見つけていくというよりは、わりと早めに裏へアーリークロスを放り込むという攻撃が印象的でした。
特にアウベスのクロスが多く、それに比べると逆サイドのアドリアーノはクロスを上げるよりは自ら中へ入っていってチャンスをつかむという感じでした。
グラナダもフィニッシュまで行く攻撃を何度か見せます。
高い位置でボールを奪うと決定的なシーンも作り出していて、バルセロナは先制されてもおかしくなかったですよ。
両チーム攻守にわたり魅力的なプレーがあり非常に面白い試合です。
前半終了間際のプレーでビジャとメッシが言い合いをしていました。その後も執拗に2人の表情がカメラにクローズアップされていましたが、2人とも険しい表情でした。
後半早々、ビジャに代えてペドロ、チアゴに代えてシャビが入ります。
72分、アドリアーノに代わり、テージョが入ります。
ソング中央、右にアウベス左にマスチェラーノという形の3バックになります。
コート中央でドリブル突破するメッシを、明らかに手で引っ張って止めるグラナダディフェンダーに対し、メッシが主審へアピールするも、メッシが倒れないのでプレーを流す主審。
メッシはプレーを続け、また次のディフェンダーがファールで止めに来ますがまだまだ倒れないメッシ。
さらにその状態からスルーパスを通しチャンスを演出します。これはキーパーの素晴らしいセーブに阻まれますが、メッシの変態ぶりと意志の強さが如実に見られたシーンでした。
セスク、シャビに決定的なシーンが訪れますが、グラナダキーパー、トーニョがセーブ。
特にセスクのシュートは、きわどいところへ飛んでいたボールを指先でさわりビッグセーブでした。
後半終盤は手に汗握る展開。
グラナダがカウンターからキーパーと一対一の場面を作り出しますがバルデスがビッグセーブ。
86分、ペナルティーエリア前でこぼれ球を拾ったシャビがアウトサイドにかけたシュート。
これがバーに当たりゴールへ吸い込まれます。ついにバルセロナが先制!
とっさに拾ったボールを冷静に、素早く振り抜いたシャビのこの芸術的なシュートは、さすがにこれまでビッグセーブを続けていたトーニョも触れませんでしたね。
続いて90分、ショートコーナーからの流れで突破したメッシの速いクロスを、ディフェンダーがさわりオウンゴール。シュート性のクロスで、してやったりのメッシ。
このまま2-0でバルセロナの勝利です!
今日の試合は終盤まで得点出来ず、苦しんだバルセロナでした。正直負けてもおかしくない様な、ポゼッションするもなかなかいい流れのない試合でしたが、こういった試合に勝ちきれたということはとても大きいと思います。昨シーズンは勝ちきれないで引き分けるという試合が多かったので、とても嬉しい勝ち点3ですね。
解説の安永さんが、バルデスがショートパスで繋がずにロングキックする頻度が多いという指摘をしていました。
なるほど僕もそう思いました。
たしかに、僕が初めてリーガで一試合通してバルセロナを見た時(まあ、にわかなので2010/2011シーズンなんですが)そこを繋ぐの!?ウイイレかよ!?という驚きとともに、繋いで攻撃出来ているという感動がありました。
奪われたら一点ものというところでも繋ぐ、というサッカーをするチームはバルセロナしかないわけで、少し寂しい気持ちになりますね。
まあ、バルデスはスーペルコパのクラシコの反省をしているんでしょうかね。そうでしょう。
ツイッターにも上げてみたんですが、iPhoneをiOS6にアップデートしてsiriさんに今日のバルセロナの結果を聞いてみたら、答えてくれましたよ。iPhone5欲しいなあ。
