さて、リーガエスパニョーラ第6節セビージャ×バルセロナがセビージャのホーム、ラモンサンチェスピスファンで行われましたよ。
今シーズンはここまで負けなしで好調のセビージャ。レアル戦では前半から全力で走り、主導権を握って開始早々に先制してそのまま勝ちきるという試合をみせました。
試合開始直後のあのサンチェスピスファンの雰囲気はもの凄いものがありましたよ。
ということで、キックオフから目のはなせない一戦です。バルセロナは受け身に回らずにショートパスでいなして、落ち着いて自分たちのサッカーに持っていってほしいところです。
バルセロナの先発は、
GK:バルデス
DF:ジョルディ・アルバ、マスチェラーノ、ソング、ダニエウ・アウベス
MF:セルヒオ・ブスケツ、シャビ、セスク、
FW:アレクシス、メッシ、ペドロ
となりました。
今日も本職のセンターバックがいないのが気になるところ。ピケとプジョルには早く戻って来て欲しいものですね。
試合開始直後は予想に反してセビージャはゆっくり入り、まずは守備から、という態勢。
それに対し、今日はダイレクトがよく入り、パスのテンポがいいバルセロナ。
特にブスケツが上手くはたいていたのが印象的でした。ダイレクトで簡単に角度をかえるパスが効果的に見えました。そういえばこういうプレーがこれまでは少なかったように思いましたよ。
13分にワンツーから三人目の動きでシュートまで行くシーンが見られました。久しぶりに見られた、中央を綺麗に崩すお手本のようなプレーでした。
25分、セビージャ右サイドの攻撃。ミドルシュートがディフェンスにあたり、こぼれ球が綺麗に左サイドのトロホウスキへとわたります。これをトロホウスキがファーサイドへ狙いすました強烈なシュートを叩き込み、セビージャ先制。
後半開始早々、セビージャが高い位置でのパスカットから、ネグレドが抜け出します。
ソングの寄せをものともせず、落ち着いてループシュートを放ち、セビージャ追加点。
セビージャのピボーテ、メデルの素晴らしい読みのパスカットと、ネグレドの強さと上手さが光りました。
52分、中央の攻めからのこぼれ球をセスクがダイレクトで左足を振り抜き、バルセロナは1点を返します。
セスクは今シーズン初ゴール。
71分、ボールと関係ないところでセスクに頭突きをしたメデルが一発退場。体当たりのようにも見えました。10人になってしまうセビージャ。
バルセロナはアレクシスに代えてテージョ、ブスケツに代えてチアゴ・アルカンタラが入ります。
続いてアウベスに代えてビジャが入ります。
残り10分、前がかりになって攻めるバルセロナ。
88分、メッシからのパスを受けたセスクが今日2点目の同点弾!
かなりスペースの無いところ、メッシの素晴らしいパスとセスクの見事な決定力でした。
アディショナルタイムの93分、メッシとのワンツーからビジャが勝ち越しゴール!
セビージャディフェンスのスライディングを受けますが、上手くコントロールして左足で振り抜きました。
決めた後のビジャは笑顔ではなく、ほっとした様な表情でした。イケメンでした。
劇的な幕切れ、3-2でバルセロナの逆転勝利です!
謎のレフェリング。
今日の審判の判定は両チームとも納得のいくようなものでは無かったように思います。
前半はメッシが後ろから倒されたものを取らないなど、全体的にセビージャよりでしたが、後半は明らかにバルセロナよりだったように思います。
メデルの退場は大きかったですね。正直厳しい判定です。カードを出すのなら、双方イエローの喧嘩両成敗が妥当なのではと思いました。
その後のセスクの同点弾は直前のプレーでチアゴにハンドがありましたが、それを取らず、セビージャの選手は一瞬足が止まってしまいました。これに抗議したセビージャのミチェル監督は退席処分。
サッカーにこういうことはつきものですが、セビージャとしては辛いところですよね。
それは取るけどあれは取らない、なんだか不必要にレフェリングに目がいってしまう試合でした。
セビージャは右サイドのヘスース・ナバスの縦への突破を中心として、シンプルなカウンターでバルセロナを苦しめましたね。ネグレドも好調の様で、随所に体の強さが見られました。
シンプルでもかなり怖さのある攻撃を作り出していました。
今シーズンはファルカオが絶好調なアトレティコと共に、リーガを盛り上げる存在になりそうです。
バルセロナは前節に続いてかなり苦しみましたが、勝負強さをみせてくれました。
序盤は不調がささやかれながらも、アシストなど結果を残して来たセスクですが、今日は得点という形で結果を出しました。イニエスタがそろそろ戻ってくるというところでのレギュラー争いにおいて、大きなアピールになりましたね。決定力という面では、イニエスタよりセスクの方があると思うので、そのセスクが得点を取って活躍するのは嬉しいものです。
そしてビジャの勝ち越しゴールは感動ものでした。
前節、メッシとの言い争いがニュースに取り上げられたビジャ。当然試合中にはよくあることだろうし、ピックアップされ過ぎなきらいもあると思います。しかし、言い争った直後に交代してしまったし、やっぱり少しだけ気になっていました。
そのビジャが劇的な逆転ゴールを決めたので、僕は思わずガッツポーズをとってしまいましたよ。
怪我から帰って来てはすぐにゴールを決め、そして途中出場から苦しい試合を勝利へと導くゴールを決める。もってる男ですね。次節クラシコでのゴールに期待です!