さて、ブラジルワールドカップアジア地区最終予選、日本×イラクが日本のホーム埼玉スタジアムで行われましたよ。
この相手国イラクを率いる監督は、日本を2006年ドイツワールドカップへ導いたあのジーコです。
当時歴代最強と言われた日本代表はワールドカップでは結果は残せなかったので、ジーコの監督としての能力はあまり高いものではないという評価だと思うんですが、Jリーグでもプレーし、日本をよく知る監督だということで、今日の対戦相手のイラクは非常に不気味な相手です。
日本代表の先発メンバーは
GK:川島永嗣
DF:駒野友一、伊野波雅彦、吉田麻也、長友佑都
MF:遠藤保仁、長谷部誠、本田圭佑
FW:清武弘嗣、岡崎慎司、前田遼一
となりました。
香川は腰痛で先発をはずれるどころかベンチ外となりました。ちょっとびっくり。
イラクはタマ際を激しく詰めてきます。これぞアジア最終予選といった感じでしょうか。
特に中盤には遠藤にマンマークをつけます。
日本はなかなかポゼッションできません。
しかし徐々にサイドからチャンスをつかむ日本。
岡崎の突破から清武のヘディングは惜しくもキーパー正面、清武自らがこぼれ球を拾い、上げたクロスを前田が合わせますが枠外。
25分、岡崎が上手く裏に抜け出しスローインを受け、ゴールエリア付近からクロスを上げ、前田がへディングシュートで先制!
やはり前田は日本にとって頼れるセンターフォワードですね。きっちり決めました。
日本はスローインから一瞬の隙をついての見事な攻めでした。
1点リードしたことで落ち着いた試合運びが出来るようになった日本ですが、前半終了間際、イラクのカウンターからピンチを招きますがキーパー川島がビッグセーブ。
かなりきわどいコースに飛んでいたシュートを横っ飛びで防ぎました。
後半も真ん中をイラクに固められた日本は、両サイドを起点として攻撃を構築していました。
前半よりも本田がボールをよくさわっていたように思います。
この試合こそハーフナーがいれば面白いなあと思うくらい、前回の試合のキリンチャレンジカップUAE戦に比べてサイド攻撃からのクロスが多い日本。
本田が惜しいヘディングが2度ほどあったんですが、シュートを外してしまってからもすぐに次に切り替える表情を見せていたのが印象的でした。
後半終了間際に清武に代わり細貝、前田に代わりハーフナーが出てきます。
このままスコアは動かず、日本はワールドカップ出場を大きく引き寄せる勝ち点3を得ました。
今日の試合はサイドの選手、左は長友、右では岡崎がいいプレーを見せていたように思います。
特に岡崎は前半から全力で走っていて、後半まで持つのか心配してしまう位でしたが、終了間際にもいいディフェンスを見せるなど、一試合通して素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。
こういった周りを助ける選手がいるというのは大きいですよ。
感慨深い。
長友がドリブルで切り込んでクロスやシュートを打つシーンが何度かあり、個人で打開するプレーを見せていたんですが、一連のプレーの後にカメラが長友を映し出し、テロップで長友(インテル)と言うのをみると、改めてもの凄いチームにいるなあと感慨深くなりました。
今日は出番はありませんでしたが、香川も(マンチェスター・ユナイテッド)と出ることを考えると、時代は変わったなあと思いました。
スターティングメンバーの発表などでチーム名が書いてあるより、試合中にいいプレーを見せた後に改めて所属チームを見ると、また違った思いがするものですね。