JAC2016に出場して 〜本番競技編 | BAR14Nの憂鬱なラテアート

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エスプレッソやラテアート、コーヒーの話

<JACの概要>
Japan Aeropress Championship 2016 (JAC2016)は、27名の競技者により行われた。
1グループの競技者は3名。競技時間8分のうちに200ml以上のコーヒーをエアロプレスで抽出し、ジャッジに提供する。ジャッジは3名(+ヘッドジャッジ1名)いて、2分間スプーンでコーヒーを啜り、一番美味しいと思ったコーヒーを指差す。一番多く指差されたコーヒーを抽出した選手が勝者だ。3名のジャッジがそれぞれ異なるカップのコーヒーを選んだ場合は、ヘッドジャッジが勝者を決める。
トーナメント戦となっているので、3回勝てば優勝だ。

<準備時間2分>
JAC2016の一回戦、今大会は知らない人が出場者に多いと思っていたけれども、なぜか初戦の相手はお名前を知ってる方ばかり。
大田さんはラテアートの大会で優勝したことのある人だし、永山さんは、去年のJACにも出場して一回戦を勝ってるような方。ともに、勝ち方を知ってる人。

MCからの案内により、いよいよ競技の場へ。リハーサルの場とはまた違うところでの競技になるので、どこにコンセントがあるのかとか、どこからお湯をもらえば良いのかとか、本当に全然わからなくて、ソフトクリームの機械からお湯を出そうとしていたみたい。コーヒーと水以外の材料を使うことになり、反則を犯すところだった。危ない・・。
MCのふーちゃんにお湯が出るところを教えてもらい、スタッフのたまちゃんにはボナヴィータの使い方を教えてもらい、競技者3名のお湯準備ができるのを待って、準備時間開始。
そして、いよいよ競技時間開始。

<競技時間8分>
ぼくのエアロプレスの淹れ方は、できる限りリスクを抑えたものを目指している。できる限りシンプルに・・。緊張して体の動きが硬くなっている中、ふつうのことが行えるとは思えない。少ない手順で、確実にこなしていく。ただそれだけ。そうではありつつも、競技中、蒸らしのためにお湯を少量注ぎ、そこからコーヒーの粉とお湯を馴染ませるのが思い通りにいかなかった。
1、2回チャンバーを振れば良いはずのことが、全然できない。そもそも高いところからピッチャーで少量注いで、粉全体にお湯を行き渡らせるというのが、難しいのだ。やや強引にチャンバーを円を描くように振り、馴染ませることにした。

JAC2016蒸らし中

あとは、30秒経ったらお湯を注いで、エアロプレスの付属の攪拌棒で5回攪拌し、プランジャーを差し込み、10数秒待って押すだけ。

JAC2016プレス中

いつもよりちょっと早い気がする抽出時間。1分30秒弱といったところ。あとは競技終了とともに、カップを渡して、競技の場から去るだけだ。

この日、直接声をかけてもらって、応援の言葉をたくさん頂いた。「おいしくなーれ」と念じてくれたり、本当に感謝しきれない。
片付けの最中、結果が発表されて、一回戦勝ち抜け。二回戦に進むことになった。

JAC2016トーナメント表

<敗退>
そして二回戦。
敗退。
一回戦のコーヒーも二回戦のコーヒーも、ぼくは飲んでいないので美味しかったかどうかは分からない。けど、大会翌日、同じレシピで淹れ、飲んでみて、このコーヒーで負けたなら本望だなと思った。おそらく同じ味は大会当日には出ていない。環境が違うし、ぼくの抽出の時の動きもきっと違う。けど、コーヒーを飲むと、清々しい気持ちになった。こういうのも、コーヒーの魅力の一つなのかな。きっと悔しさとかあったと思うけど、そういうの全部晴らしてくれた。

JAC2016コーヒー豆

応援してくれた方々、運営スタッフや選手のみなさん、本当にありがとうございます!
JAC2016のチャンピオンは、FabCafeやLight Up Coffeeでバリスタをしている宮崎さんでした。
おめでとうございます!