Japan Hand Drip Championship 予選に参加して -- Part 1 | BAR14Nの憂鬱なラテアート

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エスプレッソやラテアート、コーヒーの話

2013年9月26日、ジャパン・ハンドドリップ・チャンピオンシップ(JHDC)の決勝が行われ、サザコーヒーの尾籠さんが優勝しました。尾籠さんは、コーヒーの温度、そしてバランスに非常に気を使っていて、決勝の2ndステージでは、湯温は85度になってからコーヒーを抽出。抽出が終わるときは75度、提供温度は65度になるまで待ち、甘さをジャッジに感じてもらおうとしていました。そして、いわゆる二投目、三投目という、注ぎ分けはせずに、蒸らした後は常にお湯を注ぎ続け、コーヒー粉の動きを止めないようにしていました。お湯を注ぐのをやめ、三投目、四投目としてしまうと、ボディが強く出すぎるとのことです。
尾籠さんが決勝2ndステージで使っていたコーヒーは、グアテマラ・エル・インヘルト農園のパカマラ種だったと思います。
ちなみに決勝1stステージは、12名の決勝進出者が大会主催側が用意したコーヒー豆を使用して、ジャッジによるテイスティングが行われ、トーナメント方式による勝ち抜けた6名のみが2ndステージに進むという流れでした。

ルール等の詳しいことは、JHDC2013競技者募集のページを参照して頂ければと思います。
http://www.scaj.org/activity/competitions/jhdc-2/jhdc-latest

さて、
ぼくもジャパン・ハンドドリップ・チャンピオンシップの東京予選に参加していました。
結果は予選一回戦敗退。
あまりにも妥当すぎる結果で、とても残念ですが、スコアシートが返って来たこともあり、反省を含めてチャンピオンシップ当日のことについて書こうと思います。
点数を書くことは差し支えないと思うので書いてしまいますが、ジャッジ3人の合計点数が117点でした。

リハーサル。
与えられた20分間で、コーヒーを知り、どういう入れ方をするか決める時間。ぼくはある程度の目安にしているものはあるけれど、具体的なレシピや淹れ方は、リハーサルの時に決めようと思ってました。
だいたいの選手は、4回くらいの抽出を行ってたかな。競技中は2つのサーバーにそれぞれコーヒーを抽出するので、2セット分を行ってた。
一方で、ぼくは2回だけの抽出を行いました。行ったことは、湯沸かし用ポットから自分のドリップポットに注いで何度くらいになっているか。湯沸かし器から直接ポットに注いだ場合は何度になっているか。全く違う抽出方法を行って、どっちが良いのか。時間をかけてゆっくりコーヒーを飲んで行きました。どういう味がするの?
使用するコーヒー豆はコスタリカ・エストレージャ。コスタリカって飲んで分かるくらいにコスタリカで、きれいな酸があって甘くて、優等生な味わい。フルーツに例えるならプルーン。あまり派手な味はなくて、全然違う入れ方をしたにも関わらず、ほぼ同じような味わいになったのは、ぼくのストライクゾーンの狭さかもしれない。ただ、ゆっくり4分近くかけて入れたほうは後味で少し枯れた印象が出てしまってたので、抽出時間は2分半程度を目安に。リハーサル時では豆20gに対して抽出量310gだったので、本番では豆の使用量は変えず、抽出量は280gくらいを目指そうと思いました。おそらくこれでも薄いのかなと思うけど、ぼくがあまり濃いのは苦手なので。ただ、この日の午前の部が終わってからのジャッジによる総評の時間では、薄めが好きって方が一人いたけど、他の方は違うようでした…。

今回はトーナメント制にしたことで、相対評価の色合いが強くなったかと思う。1グループ4名の競技者がいて、その中から好みで選べば良い。ジャッジの競技後のコメントからも、好みのカップを意識的に点を高くしたのが伺えるものでした。そのため、あくまでぼくの117点というのも他の予選グループにとってはそれほど気にすることもないのかなと思います。

少し長くなりそうなので、続きはPart2で。
http://ameblo.jp/bar14n/entry-11624198344.html