[1日1酒5杯目]~ジョンコリンズ~
スタンダードレシピ
・ウイスキー 45ml
・レモン 20ml
・砂糖
・炭酸
「トムコリンズ」の時に出てきました「ジョンコリンズ」
ちょっと分かりづらかったので補足説明を含めて今日は「ジョンコリンズ」をご紹介したいと思います
カクテル名の「ジョンコリンズ」とは人の名前です
ジョンコリンズさんはロンドンの「リマーズ コーナー」でボーイ長をしていて、19世紀中頃に「ジョンコリンズ」と言うカクテルを発案したそうです
現在、日本ではカクテル「ジョンコリンズ」はウイスキーベースで作ることがほとんどですが、元々「ジョンコリンズさん」が作った「ジョンコリンズ」はウイスキーベースではなくジンベース
それもオランダジンを使っていたようです
そして、オランダジンをオールドトムジンに代えて「トムジン」を使うことにより「トムコリンズ」とも呼ばれるようになりました
こうして同じレシピで「トムコリンズ」と「ジョンコリンズ」の二つの名前で呼ばれるようになります
それから月日が経ち1930年以降の「ジョンコリンズ」はヨーロッパを中心にオランダジンやオールドトムジンから、ロンドンドライジンを使うようになります
いまでもヨーロッパではジンベースで作るのがほとんどです
ですが、日本ではウイスキーベースとして作られることが多いですね
ではどこでジンベースがウイスキーベースに代わったのか?
それは、カクテル「ジョンコリンズ」がアメリカに渡ったのちに、しばらくしてから馴染みの深いウイスキーベースになったようです
IBA(国際バーテンダー協会)のカクテルレシピでは1993年版まではジンベース、ウイスキーベース共に認めていましたが、それ以降はジンベースとするレシピが採用されています(NBA新オフィシャル・カクテルブックより)
ちなみに、NBA新オフィシャル・カクテルブックにはウイスキーベースで紹介されています
アメリカではジンベース、ウイスキーベースともに作られていますが、ウイスキーベースの方が多いみたいです
ウイスキーベースで作られることの多いアメリカから日本に渡り「ジョンコリンズ」はウイスキーベースとして知られるようになりました
トムコリンズとの違いを出す狙いもあったとは思いますがね
Bar彩月庵では日本のレシピらしく、ウイスキーベースで作っています
アメリカでウイスキーベースになったのでアメリカンウイスキーを使うようにしています(まぁ、他の要因もありますが。)
150年ほど前に生まれた「ジョンコリンズ」
姿を変えながらも、今も飲み続ける姿に学ぶところは多いなとの感じます
それでは今晩も良いお酒を
今日も18:00より和服姿でお待ちしております
Bar彩月庵
埼玉県さいたま市大宮区仲町2-24-4
野原ビル3階
Tel 048-782-8558
日曜日定休(連休の時は最終日)
〈営業時間〉18:00〜26:00
(25:00時点でノーゲストの場合は早仕舞いの事もあります)