[1日1カクテル634杯目 後編]Bartender sir52
長くなってしまったので、前後編に分けてしまいましたが、今日も「バックアイマティーニ」から見る「マティーニ」の話です。
《バックアイマティーニ Buckeye martini》
Bartender vol7 Glass50「レモンとオリーブ」より
recipe
・ジン
・ドライベルモット
(オレンジビターズ、オレンジピール)
・ブラックオリーブ
ジンとベルモットをスタアしカクテルグラスに注ぎ、ブラックオリーブを飾ったら完成です。
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昨日はマティーニは材料を少し代えるだけでも名前が変わるとお話ししました。
しかし、材料を代えなくてもマティーニの味わいは大きく変わります。
ベースのジンは何を使うか?
ジンは冷凍か?常温か?はたまた混ぜるのか?
ベルモットは何を使うか?
ビターズは何を使うか?
グラスは何を使うか?
氷は締まっている氷か?
泣いている氷(表面が濡れている)か?
ステアの際に氷はどのように組むのか?
どこまで混ぜるのか?
ピールのはどこに絞るのか?どの角度から絞るのか?
ピールは入れるのか?入れないのか?
オリーブは何を選ぶのか?
オリーブは入れるのか?添えるのか?
小さな選択の積み重ねで大きく味わいが変化しています。
昨日書いた「シェイク」同様に、
いや、シェイク以上に同じ材料でも違いが出てきます。
作り手だけで無く、飲み手もこだわりが強い「カクテル」です。
ですので、Bartender Glass48.49では「マティーニの顔」と言う表現をしています。
マティーニのどんな表情を魅せたいか?
が大事になってきます。
「マティーニの顔」は「バーテンダーの顔」とも言われます。
レシピの自体はシンプルなものですから誰でも作れます。
見習いバーテンダーなら「見習いバーテンダーのマティーニ」
ベテランバーテンダーなら「ベテランのマティーニ」
Bar彩月庵のバーテンダーなら「Bar彩月庵のマティーニ」
そのバーテンダーの姿が映し出す一杯になっています。
ですので、完成の無いカクテルです。
その姿を「鹿のように潤んだ澄んだ瞳(バックアイ)」で見ると、その考え方や姿が見えてくると思います。
今日はカウンターでマティーニはいかがですか?
アルコール度数が高いのでお気をつけくださいね。
それでは今晩も良いお酒を。
今日もBar彩月庵のカウンターでお待ちしております。
Bar彩月庵
埼玉県さいたま市大宮区大門町2-25-2
野原ビル3階
Tel 048-782-8558
〈営業時間〉18:00〜26:00
(25:00時点でノーゲストの場合は早仕舞いの事もあります)
日曜日定休(連休の時は最終日)