[1日1カクテル261杯目
昨日ご紹介した「ジャパニーズスリッパ」。
ラルース新カクテルブックには別のレシピが掲載していましていましたのでご紹介。
〜ジャパニーズスリッパ② Japanese slipper〜
⚫️レシピ
・テキーラ40ml
・ライムジュース20ml
・メロンリキュール10ml
→シェーク
テキーラをベースにしたカクテル。
もう一つの「ジャパニーズスリッパ」とはだいぶ違うレシピですね。
もう一つのジャパニーズスリッパはメロンリキュール、コアントロー、レモンジュースを同じ分量で作ります。
このレシピはマルガリータのホワイトキュラソーをメロンリキュールに代えた「ミドリマルガリータ」に近いと思います。
このレシピがどこから出てきたのかはわかりません。
もしかしたら、ラルース新カクテルブックのオリジナルレシピなのかもしれません。
調べた限りこのレシピは見当たりませんでした。
元々ジャパニーズスリッパはオーストラリアのメルボルンにあった「ミエッタズレストラン」で1984年に生まれたといわれます。
どこかでレシピが変わって伝わったのかもしれませんね。
2つのレシピで共通しているのは「メロンリキュール」。
このメロンリキュールが「ジャパニーズ感」を出しています。
サントリーが出したメロンリキュール「ミドリ」が世界的にヒットしたので日本のイメージを出そうと思った時に使ったのだと思います。
なぜスリッパなのかは分かりません。
ですがスリッパの歴史を調べてみると、日本で「スリッパ」と呼ばれる屋内用履物は東京八重洲で誕生していました。
誕生したのは江戸時代終わりから明治初期。
この頃、鎖国が解けた日本には多くの外国人の方々がやってきました。
まだ、西洋ホテルがなかったので旅館や寺院に泊まることが多かったそうです。
靴のまま座敷に上ろとするので色々と揉め事が起きていたそうです。
そこで、「徳野利三郎」さんという仕立て職人が靴のまま履ける「スリッパ」を作りました。
海外ではスリッパというとサンダルやかかとの低い靴など色々と指します。
外国からみたら「ジャパニーズスリッパ」は目新しかったんですね。
そこから日本をイメージして「ジャパニーズスリッパ」というカクテル名にしたのではないかと推測します。
カクテルを通して見える「日本」を楽しんでみてはいかがでしょうか?
それでは今晩も良いお酒を。
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