[1日1カクテル32杯目] ~ハネムーン~
6月に入りましたね。
例年ですと、6月はジューンブライドで結婚式の多い時期ではありますが、今年は時節柄難しい様子。
元々、ジューンブライド発祥の起源は諸説ありますが、ローマの主神ユピテルの妻「女神ユノ」が守っている月が6月だからという説が有力です。
女神ユノは女性や子供、家庭の守護神といわれています。
そこから、6月に結婚式を挙げると幸せになれるという話です。
また、ヨーロッパでは6月は天候が安定していて天気が良い日が多いので結婚式に適しているともいわれます。
日本では逆に梅雨時期で天気が悪い日が多いのでブライダル会社が日本にジューンブライドを持ってきたそうです。
結婚式のあとと言えば「ハネムーン」。
このカクテルの歴史は古く1916年ごろに発売されたニューヨークのバーテンダー「ヒューゴ エンスリン」が書いた、カクテルブックにはすでに掲載されていたようです。
このカクテルはアップルブランデーを使ったカクテルです。ニューヨークのカクテルブックに掲載されていたので、アメリカのアップルブランデー「アップルジャック」を使っていたのではないかと想像できます。
ですが、今の日本にはなかなかアップルジャックは入ってきません。
ですので、Bar彩月庵もフランス産の「カルヴァドス」を使ってお作りしています。
このカクテルがなぜハネムーンという名前になったかは定かではないですが、別名もあります。
その名前は「ファーマーズドーター(famer's daughter)」。
「農家のお嬢さん」という意味です。
もしかしたら、農家のお嬢さんが結婚をするときに、お祝いのカクテルとして作ったのが始まりかもしれませんね。
ちなみに、マンガ「バーテンダー」には蜂蜜を使ったレシピが紹介されていました。
そちらの方がカクテル名のイメージに近いと思います。
ちょっと幸せのお裾分けを貰える気分になる1杯をお楽しみください。
ちなみに、このカクテルはかなり甘酸っぱく、少し強めです。
それでは、今晩もお待ちしております。
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スタンダードレシピ
・アップルブランデー 1/3.
・ベネディクティンDOM 1/3.
・レモンジュース 1/3.
オレンジキュラソー 3dashes.
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