録画しておいたROOKIES第三回を見た。
これで安仁屋の復帰まで一気に話が進んだ訳だが、
コミックス四巻分を三話で描くという勇気は凄いと思う。
このペースなら1クールで目黒川戦まで行けるだろう。
ニコガク野球部の宿敵である江夏は上地雄輔が演じるらしいので、
彼の役者魂を十分に発揮してもらいたいものだ。
しかし・・・このペースだとやはり原作カットの影響が出るなぁ。
たとえば第三回の冒頭、野球部への嫌がらせに対する報復として
新庄が単身で三年生に立ち向かって行く場面はその典型だ。
原作では既に川藤との絡みで新庄は己の弱さを見つめ直しており、
人を信じる事や好きになる事の大切さに気付き始めていた。
更に川藤への信頼や尊敬も芽生えている状態だった。
だからこそ自分が他の部員達に嫌われている事を知りながら、
野球部を守るために(安仁屋を殴ってまで引き止めて)戦ったのだ。
おまけに御子柴には
「お前らのためじゃねえよ」「俺は川藤に借りがあるんだ」
というツンデレな理由説明までしている。
一方、ドラマでは新庄が三年生に向かって行く理由が明らかではない。
新庄は一話のラストでブチギレて御子柴や川藤をボコボコにした挙句、
自分に従わなくなった他の部員に背を向けて捨て台詞を吐き、
学校にも顔を出さなくなったままなのである。
それが急に野球部のために戦ったり、安仁屋の復帰を陰で手伝ったり、
川藤と安仁屋の対決を見守ったりするのは少々無理があると思う。
まぁ恐らく「実は仲間想いな奴」ってことで収束するのだろうけど。
次回に川藤から説教を受けるみたいだから、そこで上手くまとめてほしい。
こういった事情を考慮した上でも、やはりよく出来たドラマには違いない。
安仁屋の葛藤だとか平塚・今岡コンビの際立った脱力ぶりだとか、
上手くシャッフルしてあって見る者を飽きさせない構成になっている。
たまに出てくる川藤幸三も良い味を出していると思う。
真弓先生は、まぁ、なんと言うか…眉毛は似てるかな。
今後、試合の場面をどのように見せてくれるのかが気になるところである。
妙な特撮やCGを駆使するのだけは勘弁してもらいたい。
それにしても、ROOKIESを見ると野球やりたくなるなぁ。
今までに五回ぐらいしかやったことないけど。