伝統と革新の味!「コッツウォルズ オールドトムジン」 | BAR white L(ホワイトエル)のブログ

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天神橋最南端のBARです。
「身近で温かいオーセンティック」
をコンセプトに下町のbar文化を発信していく所存です。
心地良く背筋を伸ばし、限りなく心に寄り添う。
white Lはそんなお店でありたい。

BAR white L
ほぼ無休 18時〜4時
大阪市北区天神橋1-10-9 2F



皆様こんばんは
或いはおはようございます



ハグはそれまでのストレスが1/3減
泣くと平均して40%のストレスが減
と言われているそうな
仮にそれまでのストレスを100とすると
つまり誰かに抱きつき泣いたら
ストレスは約13.3まで減る
とても画期的なストレス発散法じゃん
抱きつく場所と泣ける先が欲しい
酒に泣きつき酒に泣かされる   カズアキです



では新入りをご紹介します
悪歴でこそ誕生した新しいジャンルのジン
「コッツウォルズ オールドトムジン」

¥1,100/shot



"クラフトジン" なんて言葉ができるくらいに、世界的に流行している蒸留酒、ジン

ものすごく自由な酒

ワインやブランデー、スコッチウイスキーみたいに「こうじゃないとだめ!」って法律はありません



強いて言うなら

・蒸留酒である
・ジュニパーベリーで香り付けしている

以上の二点を守っている


それだけ




文献上の発祥はイタリアの修道院とされていますが、きちんと酒としてカタチになったのはオランダ

1660年、オランダのライデン大学医学部の教授「フランシスクス・シルビウス」が、薬剤師であった頃の知識を活かして、利尿・解熱作用のある薬として開発しました


薬のわりには美味しいじゃん!
ということで、オランダ国内で娯楽の酒「ジュネヴァ」として広まります

その後、オランダの貴族ウィリアムさんがイギリスへ婿入りする際に、手土産としてジュネヴァを持ち込みます


そうしてイギリスで製法が改良された「ロンドンドライジン」が大流行し、世界中に広まり
現在一般的に「ジン」として認知されるようになりました




ただ、当時のジンは、今ほど蒸留の技術は発達しておらず、結構 粗悪な酒だったそうな

飲んで美味しいというより、安く酔うための酒



それをどうにかして、ちょっとでも、美味しく飲めないだろうか?
そこで考えられたのが加糖です



甘みは旨み
ということで1〜2%未満の加糖されたジンが自販機で売られるようになりました


ジン以外の酒を飲む客は、店内へ
ジンを飲みたい人間はグラスを持参して、Barの入り口付近に設置されたネコ型看板の穴へとコインを入れる

そうすると、中のバーテンダーがワンショット分の加糖ジンを外に繋がる看板へ注ぐ

そして、そのジンを直接グラスで受け取り持ち帰る



自販機といってもほぼ手動ですね

こんな感じ

ネコの手からジンが出てくるそう

(写真はネットのものをお借りしています)


ネコ型看板の手動自販機から出てくる、少し砂糖を加えてそれなりに美味しく飲めるようになったジン

年老いたネコ=オールドトムキャット

てことで「オールドトムジン」と名付けられました





だいぶ前置きが長くなりましたが、、、

そんなオールドトムジンを本場イギリスのジンメーカーが、現在のブラッシュアップされた技術で再現したのがこの「コッツウォルズ オールドトムジン」



コッツウォルズの詳細は以前マスターがブログで上げておりますので、そちらをご参照お願いいたしますm(_ _)m


ボタニカルは8種類
・ジュニパーベリー
・コリアンダー
・アンジェリカ
・フレッシュオレンジの果皮
・リコリス
・生姜
・キャラウェイ
・カルダモン

以上を小麦由来でアルコール分60%のベーススピリッツに漬け込み香りを抽出し、ドイツのアーノルド・ホルスタイン社製の蒸留器「ヴァレリー」で蒸留

雑味の多い蒸留液の頭の部分と尻の部分をカット(ミドルカット)し、全体の6割のみをジンとして使用するという拘りの一本



ストレート、ロック、ソーダ割り、カクテル
どんな飲み方にも対応できる

とにかく飲まなきゃ知れない
伝統と革新の詰まった一杯をどうぞ