4月のサービスボトル | BAR white L(ホワイトエル)のブログ

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天神橋最南端のBARです。
「身近で温かいオーセンティック」
をコンセプトに下町のbar文化を発信していく所存です。
心地良く背筋を伸ばし、限りなく心に寄り添う。
white Lはそんなお店でありたい。

BAR white L
ほぼ無休 18時〜4時
大阪市北区天神橋1-10-9 2F

新人が入社し1ヶ月弱。
新しいwhite Lのカタチが見えて来ました。
この店の魅力は、理念を共有した個の共演。
同じ想い、異なるバーテンダーがカウンターに立つからこそ深く広い。
一輝チーフと新人バーテンダーの2人営業日があるからこそ、意味がある。
さぁ、進むぞ。夜明けの喜びに満ち満ちる、鈴木です。


4月のサービスボトルを御紹介致します。

サントリー商品を筆頭に多くの銘柄の急激な値上げが4月前後に行われます。
当店でもウイスキーを中心に数銘柄の値段改定を避けられません。



今回は値上げを見越して早期購入していた王道高級酒を2種類ご用意しました。
勿論超サービス価格です‼︎

先ずは私の大好きなブレンデッドスコッチウイスキーの最高峰を。



ジョニーウォーカー ブルーラベル
¥2300/shot

毎年一度は当店のサービスボトルで取り上げる大手ブレンデッドスコッチウイスキー「ジョニーウォーカー」の最上級商品、ブルーラベル。

伝統的で媚びず、それでいて優しく深い味わいが、最近ウイスキーを嗜み始めた方もウイスキー通からも高い評価を受ける。正に優等生!

しかしここ数年(最近は数ヶ月単位で)仕入れ値が上がり続け、倍以上の値段になりました。

まぁ確かに、今迄が安過ぎたのかもしれんけど...。

更なる値上げ前に皆様へお届け致します。

これでも精一杯のサービス価格!


もし『三大ブレンデッドスコッチウイスキー』を選ぶなら...


バランタイン

シーバスリーガル 

ジョニーウォーカー 


この選択に誰も異論は無い筈です。


スコッチウイスキーそのものをブランディングした功績、クオリティの高さ、歴史、多彩なラインナップ、販売実績、文句無しの三大ブランド。


其々の特徴を大まかに言うなら


爽やかな酸味のバランタイン

甘く柔らかなシーバスリーガル  

スモーキーで伝統的なジョニーウォーカー 


ってな感じでしょうか?


各ブランド、近年多彩なラインナップを展開して様々な需要に対応していますが、その最上位商品は今も昔も変わらず。


バランタインなら「バランタイン30年」

シーバスリーガルは「ロイヤルサルート」


そしてジョニーウォーカーの最高峰が、このジョニーウォーカー・ブルーラベル‼︎


ジョニーウォーカーは免税店専用企画など一部商品を除いて自社ラインナップを色でランク分け(熟成年数に応じて)しており、

赤→黒→金→プラチナ→青の順に格が上がります。


プラチナで18年熟成。

青、つまりブルーラベルは最高50年熟成の原酒がブレンドされているとか。


その他の使用原酒もジョニーウォーカーの保有する膨大なストックから熟成のピークに達した物のみがセレクトされ、その割合は1万樽に1樽と言われます。


そうして選び抜かれた原酒達はブルーラベル専用の熟成庫に眠っており、入室を許されるのはマスターブレンダーただ一人だそうな。


正にジョニーウォーカー中のジョニーウォーカー。


キーモルト(メイン原酒)であるタリスカー由来のスパイシーでスモーキーなフレーバーは健在。

更に、ハチミツ、ダークチョコ、柑橘、塩。


圧倒的熟成感を持ちながら、すべての個性が生き生きと主張する。


ブレンデッドスコッチウイスキーが持つ全ての要素を兼ね揃え、それでいて完璧に調和された一杯。


御堪能あれ。


お次は世界最高の『エリクサー』‼︎



シャルトリューズ V.E.P ヴェール
¥2200/shot

リキュールの女王様。薬草リキュールの頂点、「シャルトリューズ」。
その最高峰が、「V.E.P」シリーズ。

VEPとはフランス語で「長期熟成」の略。
シャルトリューズはスタンダード品に40%で甘いジョーヌ(イエロー)と55%で香り強いヴェール(グリーン)を持ちますが、其々を造る過程で特に優れた個体を選別しオーク樽で8年以上熟成させた物が、V.E.Pとして年間極少量限られた時期にリリースされます。



ジョーヌ
ヴェール
9thセンティネア
1605
MOF
V.E.Pジョーヌ
EVE

そして、今回御紹介のシャルトリューズ最上級品、V.E.Pヴェール‼︎

シャルトリューズの歴史は古く1605年に遡ります。
フランス国王・アンリ四世の関係者が「不老不死の霊薬」レシピをカルトジオ会修道院に伝える。
しかし130種のハーブ、スパイスを調合するレシピは材料の入手が困難で完全には再現されませんでした。

1735年(1737年説もあり)、フレンチアルプス中腹のカルトジオ会本山のグランドシャルトリューズ修道院にてこの霊薬は形となって完成します。

以来3人の修道士にのみレシピが伝えられ、その伝統は今日も受け継がれているそうな。

1762年には「ヴェール」、その後に「ジョーヌ」が生み出されますが、広く販売される様になったのは20世紀以降。其れ迄は正に「霊薬」として扱われていました。

現在では世界中で愛飲されるシャルトリューズ 。

今も秘密裏に行われる製造過程で修道士に選ばれた特に優れた原酒をオーク樽で熟成させた物が、この一本なのです。

ストレートで飲むべきリキュール。
手を加えてもロック迄ではないでしょうか?

余りに複雑で、かと言って完璧に一つの酒で、華やかで、爽やかに甘く、微かにほろ苦く、官能の全てを刺激する高貴。

とてつもない酒です。

415年の歴史の中多くの人々を癒し続けたエリクサー。

お楽しみ下さい。