ほんとはジンベースだった⁉︎クラシックXYZ | BAR white L(ホワイトエル)のブログ

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天神橋最南端のBARです。
「身近で温かいオーセンティック」
をコンセプトに下町のbar文化を発信していく所存です。
心地良く背筋を伸ばし、限りなく心に寄り添う。
white Lはそんなお店でありたい。

BAR white L
ほぼ無休 18時〜4時
大阪市北区天神橋1-10-9 2F



皆様こんばんは
或いはおはようございます



七味唐辛子の黒ごまだけを抜き取って
一味(黒ごま)と六味(黒ごま以外)に分ける
仕事から帰って酒を飲みながら
時々アテに一味(黒ごま)を舐める
そんなのが最近の僕のトレンド
気付けば昼前
寝不足が続く   カズアキです



はい、ではクラシックカクテルの話を

漫画「シティーハンター」でもお馴染みの、超有名なクラシックカクテル
それのさらにクラシックver.

「クラシックXYZ」


ラム、コアントロー、レモンをそれぞれ2:1:1でシェイクするショートカクテル「XYZ」

X、Y、Z、、、とくるとその先に続くアルファベットはない
そんな事から、「最後の一杯」や「これ以上にない(最高の)もの」という意味で名付けられたと言われています

1930年出版のサヴォイカクテルブックで紹介されあっと言う間に全国へ広がりました




というのがよくされる話なのですが!!
「XYZ」は実はそれより前から存在しており、名前の由来もレシピも、現在伝えられているものとは全く違うものでした




始まりはアメリカのとあるバー

三種類の酒を混ぜ合わせたカクテルを提供し、その内容を当てるというゲームが行われていました

バーテンダーは、ひとつ目の材料を「X」とし、ふたつ目、みっつ目をそれぞれ「Y」「Z」として出題したそうな

そうして、常連客の無茶振りから始まった酒当てゲームのカクテルは、いつしかそのバーの看板メニューとなり、
ついには1922年に英国で出版されたカクテルブック「Cocktails!How to mix them」にて世界中に紹介されました


その時のレシピはラムのカクテルではなく、ベースはロンドンドライジン

・ジン 20ml
・スイートベルモット 20ml
・ドライベルモット 20ml
・レモン 4分の1個分
・シロップ 少々

以上の材料をシェイクするといった、今とは全く異なるものだったようです
味わいも、かなり甘口


その8年後、サヴォイカクテルブックで何故か現在のレシピへと変更され、「XYZ」と言えばラムベースのスッキリカクテルとなりました




因みにラムベースのXYZが日本に伝わったのは戦後の1950年代になってから
それ以前はジンベースのクラシックXYZが一般的だったのだとか

1970年発行の古いカクテルブックでは、ジンベースで登場しています






アルコールは少し強めですが、甘くてどこか懐かしい味がする昔ながらのXYZ

いかがでしょうか