4月10日(月)は店休日、11日(火)〜のオススメは今年も勝ち取ったキルケラン16年! | BAR white L(ホワイトエル)のブログ

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天神橋最南端のBARです。
「身近で温かいオーセンティック」
をコンセプトに下町のbar文化を発信していく所存です。
心地良く背筋を伸ばし、限りなく心に寄り添う。
white Lはそんなお店でありたい。

BAR white L
ほぼ無休 18時〜4時
大阪市北区天神橋1-10-9 2F

洋酒界の値上げが止まりません。
酒屋さんの納品時、運ばれたボトル達を見て「ザックリ幾ら位やな」と勘づく金額の1.5倍が現在の相場。とある大阪のホテルなぞ最も安価なグラスシャンパンが¥4500だそうな。
えらい時代になったもんです。
美味い酒こそ身近に感じて欲しい。「商店街のBAR」の本質を守り続けたい、鈴木です。


明日4月10日(月)は店休日を頂きます。
お客様に頂いた素晴らしいワインを尊敬するシェフのレストランでお客様と一輝チーフと頂く、至極バーテンダーらしい予定で御座います。
何事も遊び。何事も勉強。

そんな訳で11日(火)〜のオススメをご紹介!

一年ぶりに入荷。
日本国内780本限定かつ超人気のキャンベルタウンモルト、今年も勝ち取りました‼︎勿論定価購入です。
圧倒的「塩」を感じるシングルモルトウイスキー。
昨年も一瞬で売り切れた、キラーアイテムでございます。
昨年より仕入れ値が上がったのでサービス価格と言えど少し高額になりますが、飲む価値アリアリです。



キルケラン16年
¥2200→¥1900/shot

日本国内780本限定入荷。
今や『幻のウイスキー』と成りつつあるスプリングバンク系列の超希少酒を年始に仕入れました。
今回、満を辞しての御披露目です。

スコットランド・キャンベルタウンを代表するシングルモルトウイスキーと言えば「スプリングバンク」でした。
それは全シングルモルトウイスキー中最も華やかな「塩」のニュアンスを持ち「飲む香水」と称されたウイスキー、でした。

現在のスタンダードである10年物は異なるキャラクターに変貌し、価格は数倍、かつ流通の問題か需要が爆上がりした為か入手自体も困難。
ネットでは2万超えで取引きされる始末。
15年以上熟成された物は「塩キャラメル」を感じる素晴らしい仕上がりですが、定価での購入なぞ不可能に近い。当店も昨年、最後のストックを使い切りました。10年物は有りますが特にオススメしまへん。

同蒸溜所はピートタイプを「ロングロウ」、3回蒸留のスイートタイプを「ヘーゼルバーン」の名でリリースしており、此方は色んな意味で安定した商品ですね。

そんなスプリングバンクが2004年から第二蒸溜所として運営するグレンガイル蒸溜所で造られるシングルモルトウイスキーが、「キルケラン」。

蒸溜所名と商品名が一致しないのは理由がありまして...。

時は1872年、当時のスプリングバンクオーナー家で兄弟喧嘩か勃発します。
飼っていた羊を巡る争いだったとか( ̄∇ ̄)
怒り狂った弟はスプリングバンクの隣に蒸溜所を建て独立しました。
これがグレンガイル蒸溜所の始まり。1925年に閉鎖されますが、2004年に同じ場所に再建されました。現オーナー一族は独立した弟の子孫なので、先祖の思いを汲んだ結果ですね。
当然蒸溜所名でウイスキーをリリースするのが筋ですが「グレンガイル」が同地区のグレンスコシア蒸溜所に商標登録されていた為に、キルケランの名で発売されました。ちなみにキルケランとはキャンベルタウンの旧名である「セント・ケアランの教会」を意味するそうな。

蒸留器はベンウィヴィス(1977年閉鎖)、モルト粉砕機はクライゲラヒの中古品を使用。
使用する麦芽はスプリングバンクでフロアモルティングされた15ppmのライトピートタイプで、2回蒸留で造られます(スプリングバンクは2.5回蒸留)。年に3ヶ月ほどスプリングバンクのスタッフの手で稼働されます。

発売当初から非常にクオリティが高く、何なら現行スプリングバンク以上の評価でした。
何と言うか、造り手の「良心」を感じる。

そんなキルケラン16年熟成が、この一本‼︎
グレンガイルでは最長熟成にあたる商品です。

バーボン樽原酒70%、シェリー樽原酒30%。

前回のリリースと使用樽比率は異なりますが、相変わらず素晴らしい出来栄えです!

圧倒的に「塩」を感じる‼︎
間違い無くキャンベルタウンのウイスキー!

オレンジやバナナの豊かなフレーバー、バニラ・洋梨の甘い味わい、其れ等を支えるピートスモークの風味。そして何より、口に含んだ瞬間に溢れる塩!

あぁ、嬉しい。
まだこんなウイスキーが存在する事が、ただ嬉しい。
めっさ限定品やけど...。

この機会をお見逃し無く。