オールドボトルの週と年越しの風景 | BAR white L(ホワイトエル)のブログ

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天神橋最南端のBARです。
「身近で温かいオーセンティック」
をコンセプトに下町のbar文化を発信していく所存です。
心地良く背筋を伸ばし、限りなく心に寄り添う。
white Lはそんなお店でありたい。

BAR white L
ほぼ無休 18時〜4時
大阪市北区天神橋1-10-9 2F

新年明けましておめでとう御座います。
本年も、どうぞ宜しくお願い致します!
BAR white Lは例年通り2日からオープン。
変わりゆく世界に、変わらない場所で在りたい、鈴木です。


明日からの週のオススメを御紹介+white Lの年越しシーンをご覧下さい。

毎月第一週は「オールドボトルの週」。
1980年代以前に販売されたウイスキーやリキュールを中心に当店がコレクションした物から一本選び、お値打ち価格にて御提案する不動の企画。

今年もやりまっせー。

新年第一弾は、ブレンデッドスコッチウイスキーを‼︎

ジョニーウォーカー・スイング 1980年代後期〜90年流通品
¥1200/shot

豪華客船の旅が上流階級のトレンドだった時代、そのシーンに相応しい上品な原酒を船が揺れても倒れない形状のボトルに詰めたウイスキーが、ジョニーウォーカー・スイング(以下「スイング」)。

その名の通りボトルそのものがスイング(揺れる)する免震構造。

スイング自体は今も販売されていますが、時代時代で立ち位置が違う。

現在ジョニーウォーカーは多彩なラインナップを持ち、単純に価格だけで判断するとスイングは上から4or5番目位の商品。

しかし80年代初頭まで、スイングは同ブランド最高品だったそうな。
当然、熟成の長い原酒は全てスイングに使われていた為、まったりとした高級感溢れる味わいでした。
80年代後期には現在の「ブルーラベル」の前身となる商品が発売され、以前のポジションを奪われますが、それでも立ち位置はジョニーウォーカーNo.2。
現行品より明らかに熟成の深いモルト原酒がたっぷり使用されている。
ちょいとスモーキー。タリスカーは勿論の事、カリラが多く使われているとか。

この一本は、そんな時代のスイング。

ハッキリとモルトウイスキーの主張を感じながら、甘すぎず過度にドライでも無く、ほのかにピーティー。

スコッチらしく。ジョニーウォーカーらしく。

30年前のThe Scotchをお楽しみ下さい‼︎


はい。

そして我々の年越しを少しだけお見せ致します。

12月31日の営業を終え、仲の良いママさんと身内納会を行いました。

もうね
今年は本当に「負」が大きくて
辛く苦しい一年でしたので
最後の最後位、明るく華やかで馬鹿馬鹿しい時間を過ごそう、と。

共に戦ってくれた一輝チーフと、最高な締めくくりを!

先ずは分かりやすく、ドンペリニヨン&尊敬するフレンチシェフに作って頂いたお節風オードブルでかーんぱーい。


オードブルとドンペリ。
ともすれば下品極まりない光景。
しかし南森町の片隅、昭和の文化財の如き空間でコイツを嗜むと、何とも楽しく「正しい」。

いやいや、まだまだ序の口です。

何たって今回のメインは...

シャトー・ラトゥール2001‼︎


5大シャトーの一角、世界最高ボルドーワインの一つ。Gacktでお馴染み格付けチェックに登場するクラスの(実際に出てた)ワインです。

私の個人コレクションですが、この手のワインは飲むタイミングが難しく自宅で塩漬けされがち。
しかしコロナ禍の大晦日、戦友達と称え合う夜にこそ、相応しい‼︎
しかもヴィンテージは2001!
奇しくも最初の飲み頃である20年ジャストの熟成です。

ママさんにもお裾分け。


オリは沈めましたが、デキャンタージュなんてしませんよ。
長い時間を掛け変化そのものを味わうのが、今日は正しい。

抜栓直後の軽いテイストが逆に、ラトゥール特有のアロマである杉とスパイスを際立たせる。
少し時間を置くと、漆黒の色合いそのものにタンニンと果実味が恐ろしい程目覚めて。
こんなに厚く深いワインは飲んだ事が無い。


世界最高のボルドーワイン。
流石でした。

しかし世界広しと言えど、ラトゥールと年越し蕎麦をマリアージュしたのは我々だけでしょう( ̄▽ ̄)


その後皆様で初詣!


良い大晦日で御座いました。

そんな訳で、改めて本年も宜しくお願い致します。