85年ぶりに牝のプリークネスS馬が誕生した。米国3冠の2戦目、第134回プリークネスS(GI、ダ・左1900メートル)は16日夕(日本時間17日朝)、メリーランド州ボルチモア近郊のピムリコ競馬場で13頭によって争われ、C・ボレル騎乗のケンタッキーオークス馬レイチェルアレクサンドラ(ケンタッキー州産、米=S・アスムッセン、父メダーリアドーロ)が逃げ切って単勝2.8倍の1番人気に応えた。1分55秒08(良)。1着賞金66万ドル(約6270万円)。ケンタッキーダービー馬で3番人気マインザットバード(M・スミス騎手)が後方から追い込み、1馬身差2着だった。

 牝馬としてネリーモース以来85年ぶり5頭目の快挙を遂げたレイチェルアレクサンドラは11戦8勝。前走のKオークスで2着に20馬身1/4もの差をつけてGI初制覇。その後、’07&’08米国年度代表馬カーリンのオーナーなどへ電撃トレードされ、同じくカーリンが所属したS・アスムッセン厩舎に転厩。追加登録での出走だった今回、フルゲート14頭を超える申し込みがあった場合、出走できない規定があり、ボレル騎手でKダービーを勝ったマインザットバード陣営などが嫌がらせで予定外の馬を出走させ、レイチェルの挑戦を阻止させるという噂もあった。だが、結局はゲートインでき、ボレル騎手は選択が正しかったことを証明。


 次は3冠最終戦のベルモントS(6月6日、ベルモントパーク、GI、ダ2400メートル)に挑む模様。牡馬2冠を制覇した牝馬はまだいないだけに、大いに注目される。

 次週のオークス(24日、東京)を予定していたアイアムネオ(牝3=奥平雅)が出走を見送って休養に入る。15日、奥平雅師が明らかにした。「1週前追い切りの動きに満足がいかなかったので、無理をさせず、秋に備えることにした」と話した。16日に宮城・山元トレセンへ放牧に出される。
 昨年の最優秀新人騎手に輝いた三浦皇成騎手(19=河野)がダービーに初挑戦する。騎乗馬はアーリーロブスト(牡3=本田)で、今年1月のG3京成杯を制した素質馬。19歳5カ月でのダービー騎乗は、84年のグレード制導入以降では、武豊の19歳2カ月に次ぐ2番目の早さ。三浦は「たくさんのジョッキーの中から、2年目の僕を選んでもらって本当に感謝している。先輩の胸を借りるつもりで与えられたチャンスを生かせるよう頑張りたい」と抱負を語った。