第4回ヴィクトリアマイル(17日、東京11R、GI、4歳上牝馬オープン国際、定量、芝1600メートル、1着本賞金9000万円=出走18頭)7馬身差の衝撃V!! 中央競馬のGIヴィクトリアマイルが17日、東京競馬場で行われ、圧倒的な1番人気に支持されたウオッカが圧勝。勝ちタイムは従来のレースレコードを0秒1更新する1分32秒4(良)。武豊騎手は22年連続GI制覇&JRA牝馬GI完全制覇の快挙だ。ウオッカは年内で現役を引退。次の安田記念で牝馬では最多となるGI6勝目に挑む。


女帝の前に、17頭はひれ伏すしかなかった。単勝170円。昨年の年度代表馬ウオッカが、断然人気に応えて7馬身差の圧巻Vだ。


 残り400メートル過ぎ。好位の内めを追走していたウオッカが、逃げるショウナンラノビアに並びかける。武豊騎手が軽くGOサインを送ると、抜群の反応を見せて抜け出す。強い向かい風、降雨の影響で湿り気を含んだ馬場にも平然とVロードを突き進む。レースレコードを0秒1更新する異次元の強さで5万超の大観衆を魅了した。

 「競馬には何があるかわからない。だから勝ててホッとしている」。検量室前に引き揚げてきたユタカの表情も自然とほころぶ。ダイワスカーレットと激突した昨秋の天皇賞は13分の写真判定の末、ハナ差のV。「今回は勝ったのが分かりました」と笑顔が弾けた。


 08年の年度代表馬として迎えた今年は、昨年に続いてドバイ遠征。前哨戦を使った後、GIドバイデューティフリーに再挑戦。絶好調と確信して臨んだが、「(ウオッカが)自分でブレーキをかけていた感じ」と不可解な内容で7着に敗れた。


 帰国後、陣営はヴィクトリアマイルに照準を合わせ、生涯最高のデキに持ってきた。「これで勝てなかったら、へこむ」と天才がスタッフに漏らしたほどだ。同じドバイ帰りだった昨年はデビュー以来最軽量の478キロと大幅な馬体減が敗因。今年は調教もしっかりと積み、494キロでの出走と万全だった。ユタカは陣営の究極の仕上げに応えて勝利をエスコート。自身も22年連続GI&牝馬GI完全制覇の偉業を達成した。

 昨年2着の雪辱を果たした勝利は、東京コースでは07年日本ダービー、08年安田記念、天皇賞秋に次いでGI4勝目。3勝で並んでいたヤマニンゼファー、スペシャルウィーク、アグネスデジタルを抜いて東京GI単独トップに躍り出た。GI通算5勝は名牝メジロドーベルと並び牝馬最多。獲得賞金8億8740万円は牝馬では歴代1位だ。


 ウオッカはこの後、安田記念(6月7日、東京、GI、芝1600メートル)を目標に調整される。大好きな東京競馬場で他馬を威圧するほどの存在感を示した女帝は、09年のGIロードで再び最強伝説を築き上げる。(片岡良典)

 第4回ヴィクトリアマイル(17日、東京11R、GI、4歳上牝馬オープン国際、定量、芝1600メートル、1着本賞金9000万円=出走18頭)人馬ともに初重賞制覇だった福島牝馬Sに続いて、初挑戦のGI舞台でもブラボーデイジー&生野賢一騎手が11番人気で2着に粘る大健闘をみせた。

 直線はウオッカの真後ろをドンピシャリのタイミングで抜け出してしっかり伸びて3着以下の追撃を封じた。生野騎手は「頑張ってくれました。この馬も伸びてはいたんですが、ウオッカには離される一方でした」と強さに驚嘆しながらも、「いい位置につけられたし、坂も気にならない。この先が楽しみになりました」。音無秀孝調教師は、「あっという間に力をつけてシンデレラガールみたい。生野も満点騎乗だね」とブラボーと愛弟子の健闘に目を細めていた。

 第4回ヴィクトリアマイル(17日、東京11R、GI、4歳上牝馬オープン国際、定量、芝1600メートル、1着本賞金9000万円=出走18頭)条件戦を連勝して勢いに乗るショウナンラノビアが1番枠からハナを切り、3着に粘り込んだ。柴田善臣騎手は「馬なりでだれか来た、と思ったらウオッカだった。オレの馬も頑張ってるけど、ウオッカは強いな。後続の人気馬は離れてたから2着、2着と追ったが、ダメだったよ」とウオッカの強さにあきれながらも、7番人気での好走にとりあえずは満足そう。岡田稲男調教師は「条件の合うレースを使うかこのまま休ませるか帰厩後の様子を見て決めたい」と今後については明言を避けた。