第4回ヴィクトリアマイル(17日、東京11R、GI、4歳上牝馬オープン国際、定量、芝1600メートル、1着本賞金9000万円=出走18頭)不調に終わったドバイ遠征のウップンを晴らす圧勝劇に、ウオッカの谷水雄三オーナー(70)=タニミズ企画会長・京都市在住=は、会心の笑みをこぼして表彰台に上がった。

 「スカッとした。溜飲が下がったね」。知人たちの握手攻めの後にこう答えると、「直線で先頭に立ってからは、もう安心して見ていられた」と愛馬の強さを改めて確認し、ホッとした表情を作った。今回の勝利でメジロドーベルに並びGI最多勝牝馬になったばかりか、エアグルーヴを抜いて牝馬の歴代賞金女王に立った。「今の賞金額は大きいから簡単に比較してはいけないが、先輩の名牝に追いついたことには素直に喜びたい」と話した。


 ウオッカの母タニノシスターは16歳。まだまだ元気で今年もタニノギムレットと交配(受胎未確認)したが、1歳の全妹は昨年のセレクトセールで「ダーレージャパン」(株)の手に。生産者のカントリー牧場の西山貴司場長(51)は、「女丈夫で感心するばかりです」と繁殖牝馬としてのシスターを称えていた。(水戸正晴)

 09年の初勝利をGI圧勝で飾ったウオッカが年内限りで競走生活にピリオドを打つことになった。17日の勝利の後に谷水雄三オーナーが明らかにした。「もう十分に活躍した。競走馬としては今年まで」と明言したもので、来春から生まれ故郷の北海道・新ひだか町にあるカントリー牧場で繁殖牝馬として余生を送ることになる。

 年内のローテーションについては、オーナーは「安田記念が次走として決まっているだけ。それに全力を注ぎたい」と話すに止めたが、“海外遠征は?”の問いに「それはない」と断言し国内戦に専念する考えを明らかにした。

 ヴィクトリアマイルの売り上げは150億1190万5600円で対前年比87.7%とダウン。今年の平地GIは7戦を終えて、前年比増はフェブラリーSと桜花賞の2レース。東京競馬場の入場人員5万465人も対前年比84.1%と大幅に減少。強風のため足を運ぶ人が少なかった影響なども考えられるが、今年はNHKマイルCまで6戦連続で対前年比増だった入場人員が、GI7戦目にして初の対前年比減となった。