枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
11月29日、枚方市議会「建設環境委員協議会」に副委員長として出席し、発言して参りました。
私の質問の一部とその趣旨を掲載します。(実際の口語からは、少し変更しています)
案件の概要は、こちらの記事に記載しました。
本市では、地球温暖化対策の推進に関する法律に基づいて策定した、枚方市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)が、令和4(2022)年度末に満了となることから次期計画の策定に向け、環境審議会からの答申を基に、SDGsとの関係性を明確にするとともに、本市が令和2(2020)年2月に表明した「2050年二酸化炭素排出量実質ゼロ」への方向性を含めた「第2次枚方市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)案」をとりまとめた。
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今回の実行計画で、誰が何をする実行するのか?
今回の資料では、21.1%削減できたとされているが、正直手触り感がない。それに加え、地球温暖化対策実行計画は、「実行計画」という名称となっているが、具体的なようで、具体的な取り組みが示されていないように感じる。また、この計画は、市が行うものなのか、市民、事業者の意識改革を求めるものなのか、分かりにくいように思う。まず、この計画の位置づけや役割について改めて教えてほしい。
地球温暖化対策実行計画(区域施策編)は、「地球温暖化対策の推進に関する法律」第21条に基づく、市民、事業者を含む地方公共団体の区域内の温室効果ガス排出量の削減計画であり、さらには、「第3次枚方市環境基本計画」に掲げる地球温暖化対策を具体化し、取り組みを推進するための計画として、地球温暖化対策に関する具体的な取り組みを推進するための基本方針となるもの。
また、地球温暖化対策を推進し、第2次枚方市地球温暖化対策実行計画の目標を達成するためには、市民・市民団体、事業者、行政の各主体が、それぞれの役割を十分認識し、相互に連携・協力しながら、取り組みを進めることが重要。
計画では、4つの基本方針を設定し、基本方針ごとに、行政が実施する施策とともに、「市民・市民団体、事業者の取り組み」を位置づけ、各主体が相互に連携・協力し、取り組みを進めることとしている。
市役所が先頭に立って取り組みを進めるべきでは?
各主体で取り組む実行計画だとのことだが、次の2030年のターゲットに向けては、本質的な取り組みが求められる。そのためには、市役所がまず、先頭に立って取り組みを進めていく必要があると考えますが、こうしたことは、計画に位置づけられているのか?
第2次枚方市地球温暖化対策実行計画(区域施策編)では、行政が実施する施策の中で、市民・事業者への脱炭素型のライフスタイルやビジネススタイルの転換に向けた普及啓発の取り組みとともに、公共施設での再生可能エネルギーの導入や、省エネの取り組み、電動車の導入など、市役所自らが率先して取り組む施策も位置づけている。
また、「地球温暖化対策の推進に関する法律」では、「区域施策編」とともに、地方自治体が実施している事務・事業に関する温室効果ガス排出量の削減計画である「事務事業編」の策定が求められており、この事務事業編についても、令和5年3月に、次期計画を策定し、市役所としての温室効果ガス削減の取り組みを進めていきたいと考えている。
市役所の各部署自らがどのような優先順位(費やす時間、経費など)で取り組むのか考えてほしい
3月の事務事業編の次期計画を策定するとのことですが、各部署が温室効果ガス削減を目指し、どのような具体的な行動とのか、どのように責任を持って進めるのか、どこまでブレイクダウンできるのか、期待しておくことにします。
ただ、私の感覚としては、例えば公共施設の建物への断熱、照明、空調設備などもお金がかかる話ですし、電気自動車を購入してもそこに充電設備が必要など、今まで環境を目的に仕事をしてきていない部署が今の仕事の範疇で取り組めることは結局、節電となっている現状をどう変えるか、どう仕事の優先順位に位置づけていくのか、私として課題認識していますが、また違うところで確認していきたいと思います。
樟葉駅前広場は、平成26年のくずはモールリニューアルオープンを機に、ロータリーの交通混雑解消や広場の交流機能・景観機能の強化に向けた検討を進め、令和3年度(2021年度)には、ロータリーの形状やタクシー乗り場の位置変更、バス乗降場の形状等の改良を目的とした整備工事を完了し、ロータリー内の交通混雑解消や安全性確保など、一定の課題解消が図られた。
今後、残る課題である賑わいとゆとりある駅前空間の形成、公共交通利用環境の改善、及び「枚方市みどりの基本計画」にある駅前広場の植栽充実などに向け、更なる環境整備の強化に取り組んでいく。
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ムクドリ対策は?
樟葉駅前で本当によく聞くのが、ムクドリです。ムクドリなど鳥の糞が落ちてこないか頭の上に注意しながら歩いておられるとよく聞くし、環境部も追い払うのに苦労していると聞いている。
今回の環境整備では、ムクドリなどの対策も考慮しているかと思うが、具体的にどのような対応をするのか?
樟葉駅前広場における鳥の糞による環境被害については、重要な課題として認識しており、これまでも高木をネットで覆うなど対策を講じてきたが、すべての被害をなくすまでには至っていない状況。
今回の整備では、「枚方市みどりの基本計画」にある駅前広場の植栽充実に向け、ゆとりを感じる緑化空間の形成についても検討しているところですが、ムクドリなどがとまりにくい樹種を選定することや、周辺建物にも鳥類が入りにくい工夫を検討していただくなど公民連携で課題解決に向け取り組んでいく。
「ゆとりある駅前」にはベンチが必要では?
雨の降っていないときは、今でも木のところとか、噴水のところに腰掛けている方をよく見ます。「ゆとりある駅前」だったり「居心地がよいまち」というものには、ベンチの設置が必要だと聞くが、今回の環境整備では、ベンチの設置はどのように考えているのか?
公共交通の利用促進ならびに駅前の賑わいづくりを進める上でも、この広場を利用しやすく滞在しやすい環境に整えることは重要であると考えている。
そのことから、今回の再整備を検討する中で、公共交通利用者は、ゆとりある待合いができ、イベントをはじめさまざまな目的で訪れる方々は、気持ちよく利用できるようなベンチの配置を検討していきたい。
「居心地が良く歩きたくなるまち」を目指した整備を!
この案件説明では「賑わい」という言葉が溢れていましたが、現状の課題の確認とともに、「ゆとりある駅前」「居心地が良く歩きたくなるまち」という本質的な概念も確認し、よいものにして頂くよう要望しました。
中宮浄水場の更新事業においては、将来にわたり安全・安心な水道水を安定的に供給できる浄水場へと更新するため、平成27年度(2015年度)から基本構想・基本設計に着手し、DBO方式を用いた更新事業に係る事業者選定により令和3年(2021年)12月20日に契約締結を行い、設計業務を進めている。
この度、契約締結から約1年が経過し、令和5年(2023年)1月からは本格的な工事に着手することから、これまでの事業の進捗や今後のスケジュール等について報告する。
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現浄水場の跡地利用の考え方は?
今後、耐用年数はまだ30年ほどあるが、高度浄水処理施設の建替え場所として進めていきたい。
現浄水場の跡地利用は幅広に検討を!(消防の訓練場なども検討を)
枚方市駅近くでまとまった土地は今後も出てくるかもしれませんが、必要とされてるもの、例えば、消防の訓練場も必要だと理解はしていますので、様々な面で幅広い検討をお願いしたい。
今回の建設環境委員協議会の中で私が指摘したかったのは、環境行動の優先順位。実際の我々の行動においても優先順位はそれほど高くない人が多いと思います。そうしたなか、どのようにインセンティブをつけていくのか、電気料金も高騰しているならば、なおさら取り組みを加速させる時期なのではないかと考えます。一人ひとりを笑顔に!サステナブルに!との思いでまちづくりを進めたい。