枚方市議会議員 ばんしょう映仁です。
11月15日午後は、令和4年第2回 枚方京田辺環境施設組合議会 定例会に出席しました。
枚方京田辺環境施設組合は、大阪府枚方市、京都府京田辺市で発生する一般廃棄物のうち、可燃ごみの中間処理を行うための施設の設置に関する事務を担う一部事務組合。
隣り合う枚方市と京田辺市では、ごみ焼却施設(枚方市立穂谷川清掃工場第3プラントと京田辺市環境衛生センター甘南備園焼却施設)の老朽化が進み、同時期に施設更新等を検討する中で、両市のごみ質に大きな差がないこと、また、両施設の稼働時期がほぼ同時期であり、建替時期が近いことや地理的条件等を踏まえ、広域化の可能性は大きいとの判断から、協議を進めた結果、2014(平成26)年12月に両市で可燃ごみの広域処理を進めることに合意し、法人格を有する一部事務組合を2016(平成28)年5月に設立されています。
ごみ焼却施設の概要は前回のブログ記事に
会議室前の廊下から見える景色。紅葉はもうすぐ。
令和3年度の決算額は、予算現額1億3,329万5千円に対して
歳入:1億2,549万7千円【対前年2,339万円(16. 1%)減少】
歳出:1億2,544万7千円【対前年2,327万4千円(15.6%)減少】
実質収支は黒字。
議員の主な質疑(要旨)
- 歳出(衛生費)の項目にある「環境影響評価事後調査業務」とは?
⇐ 工事着手後に行う事後調査、動物、植物、騒音などの調査を行い令和9年度に完了となる予定 - 調査結果の公表は?
⇐ 令和9年度調査を終えた後、京都府の条例に基づき、公表する予定
枚方・京田辺の地元経済の発展と雇用の促進を!
施設運営における地元貢献についての考え方は?
施設の設計施工期間における地元企業への発注については、令和4年2月開催の第1回定例会にて、議案質疑のなかで一部確認されたと聞いている。一方、設計施工後の運営フェーズにおける地域貢献も重要だと考えるが、今回の施設の契約では、どのようになっているのか?
「提案書」運営開始後9年目地元雇用率95%、地元雇用額12億円以上
契約では、運営事業者が履行義務のあるものとして自らの提案書が含まれている。その提案書において、運営期間中に14億円以上を地元企業に発注することや、運営開始後9年目で地元雇用率95%、地元雇用額12億円以上を実現するとしている。
運営について、地元雇用を大いに意識した提案であったようだ。
雇用率が未達成の場合は?
では、「地元雇用」の定義は?また、組合が示した入札説明書を確認すると、地元雇用額の未達成の場合のペナルティは記載されているが、雇用率については記載が見当たらない。雇用率が未達成の場合は?
ペナルティは想定していないが、達成状況は毎年確認していく
「地元雇用」とは、運営事業者からの提案書において、組合構成市の住民票を1年以上有するものとしている。
また、議員お示しのとおり雇用率の未達成の場合、ペナルティは想定していないが、その達成状況は、毎年確認し、不適切な場合は指導していく。
両市の地元経済の発展と雇用の促進を!
地元雇用率が未達成の場合、入札説明書に記載がないことから契約後にペナルティを設定することは困難であることは理解しますが、私としては、今回の施設は、枚方市、京田辺市のごみを扱う施設であり、できる限り両市の方々に事業を担って頂きたいという思いを持っています。
派遣や請負などの活用によって、雇用形態は非常に見にくくなるとは思うが、組合事務局におかれては、地元雇用額に加え雇用率の履行を確認できるスキームを準備しておくよう、要望しました。
今回、枚方京田辺環境施設組合議会にて初の一般質問。この議会での一般質問は一人あたり質問と答弁を合わせて15分がルール。残り時間表示の画面にビックリ。枚方市議会にはないので、見る習慣がなく、活用は今後の課題に。
ごみ焼却施設は、都市基盤の根本ともいえる大切な機能です。今年度は新施設の設計そして着工を控えています。枚方市、京田辺市の着実な発展を支える上でもしっかりと運用も見越して、考えていきたいと思います。