さざなみのよる
木皿 泉 著
2020年11月 河出文庫
(単行本2018年4月 河出書房新社 刊)
いままで読んだことがないスタイルの本でした。小説ですけど、主人公?が病気で亡くなる話から始まり、その後、主人公の周囲の人たちの、主人公との関わりから生まれる物語が続き、そして未来に繋がる、みたいな。
著者のあとがきで「本を読んだ人が、空を見上げるような読書時間だった、と思ってくれると嬉しい」というようなことが書かれていましたが、それを読んで、まさにその言葉そのままに、空を見上げているような、そんな気持ちで読めた気がします。