今日は「黄砂舞う」というので喉や気管が弱い僕としては外出を控えよう、と思ったがはずせない外出があるので午後から外出。大昔に卒業し今は評議員を務める幼稚園(学校法人)の評議員会に出席。かれこれ20年、評議員を務めている。もちろん「地元の名士」として。のわけはなくて「卒業生枠」での任命。自営業で転居の可能性が低いというのがその任命理由だと思う。
ずいぶん前のベストセラーに『人生に必要な知恵はすべて幼稚園の砂場で学んだ』という本がある。
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僕は声を大にして言いたい。
「同感っすよ、フルガム先輩」
そんな気持ちで務めている。僕もまさしく。幼児教育にひとかけらの見識もなくかと言って数字にも法律にも弱い僕は評議員としては何の役にも立っていない。ただこちらの幼稚園の役に立てることなら何でもやろうと思っている。僕は愛国心とか愛校心とか愛郷心とかおおよそ「愛〇心」といったものへの関心がほぼ無い人間なのだがこの幼稚園だけは別。ここでの無私の愛につつまれた幼児期があったからなんとか還暦過ぎまでそれほど道を外れずにやってこれた、と思っている。。
学園は数年後、70周年を迎える。今日の評議会ではそれに向けてのプロジェクトが発表された。楽しそう、だけど大変そう。
それでも一応メモなど取っていたら隣席の理事さんが僕の手元を覗き込んできて言った。
「変わったノートですねぇ」
T大出身の某有名高校の副校長先生だ。
あ、これ、僕が大好きな映画のチラシなんです。スモーキングエイリアンズという活劇物で。ちょっとゾンビものっぽいノリで。
一見、Vシネみたいだけど劇場公開だったんですよ。
「ブイシネってなんですか」
えーっとですねぇ…。
予定時間をちょっとだけオーバーして評議会は終了し、黄砂の中を帰宅した。なんとなく空がくすんでる感じはするかな。体感はない。
約四半世紀前の春、中国の大連に行った時も黄砂の当たり年だった。大陸の大砂場、ゴビ砂漠やタクラマカン砂漠から海を越えずにダイレクトに来るからそれはもう凄かった。
孫悟空のモデルともいわれる金絲猴(きんしこう)を観に大連動物園に行ったら黄砂のため公開中止になっていた。それで、
霾に隠れおおせし金絲猴
の一句を得て次の句会に出したが「意味が分からない」と不評で一点も入らなかった。
ちなみに霾は「つちふる」と読んで黄砂の事で春の季語。
霾。読めるけど書けない漢字の一つ。
そして金絲猴はこんな子たち。
かわいいね。こんなおじさんいるよね。
あとインドのハヌマーン神のモデルともいわれているとか。
かっこいいね。こんなおばさん、いるよね。
39年前に行った北京の春も黄砂がすごかった。おばさんたちがピンクや水色の向こうが透けて見える薄いスカーフを顔にすっぽりかぶせて自転車で疾走してかっこよかった。さすが本場。慣れている感じ。
東京でもむかーし、僕が幼稚園ころ注意を呼びかけられたことがあった。海の向こうから風に乗って黄色い砂が飛んできてそれを吸い込むと喉や気管によくないと。僕は喘息の気があったから特に怖かった。
そしたら怖い夢を見た。
近所の友達や友達のお母さんたちと道で縄跳びしたりボール投げしたりして遊んでいたら、空から砂が降ってきて友達や周りの人が次々と倒れていくのだ。倒れるだけならいいのだけどやがて立ち上がった彼らの目は白目も黒目もないざらっとした赤茶っぽい肉色でゆらゆらとこちらに向かってくるのだ。まさにゾンビ映画の感じ。最初は僕を守ってくれていたいつもやさしい風間さんちのおばちゃん(実在)もやがて倒れそして起き上がると肉色の目で僕に迫ってくるの。そのときの絶望たるや…。
だから今でも黄砂のニュースを聞くと、60年近く前のその絶望と僕に迫ってくる肉色の眼の風間さんちのおばちゃんを思い出してちょっと胸がザワザワしてしまうのである。
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4月12日(金)~14日(日)
「春の三人展 ~書の表現~」
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4月25日(木)~5月6日(月・祝)
柳家一琴切り絵展「切って候」
鋲の
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5月6日(日)
柳家一琴ビブリオ落語会
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