今日はいよいよ「シュワッチ! 帰ってきた説経祭文」の当日。2年ぶりの開催。
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セッティングは昨晩のうちにほぼ終わっているし、予約はすでに満員御礼になっているのでのんびりし渡部八太夫さん、姜信子さんを待つ。あ、一応貼り紙は作りました。
「ナオユキ」を「説経祭文」に変えただけ。
15時にお二人が来てセッティング、そしてリハーサル、打ち合わせ。
17時30分開場。来場者プレゼントは「石」。木津川の石に八太夫師が念を込め、「牛頭天皇」の銘と祈祷文を揮毫したもの。
18時開演。
映像の中に入って演奏する。
これまで、ビブリオ公演では古典的説経祭文を上演してきたが今回は新作。故・石牟礼道子さん(1927~2018)の不知火浄瑠璃(しらぬいじょろり)の世界にシフトチェンジ。
石牟礼道子さんの代表作『苦海浄土』のメインである「ゆき女聞き書き」を翻案した「もういっぺん人間に」。
「石牟礼道子さんからもらった供養のバトンを、祭文として、音にして、鳴らして、語り続けることが、拙い山伏にできる唯一のこと」と語る八太夫さん。生前の石牟礼さんにもお会いし、近年も水俣への現地取材を重ねてきた。
石牟礼道子『苦海浄土 わが水俣病』について・・・工場廃水の水銀が引き起こした文明の病・水俣病。この地に育った著者は、患者とその家族の苦しみを自らのものとして、壮絶かつ清冽な記録を綴りました。本作は、1969年に世に出て以来半世紀超を経た今なお、極限状況にあっても輝きを失わない人間の尊厳を訴えてやみません。末永く読み継がれるべき“いのちの文学”“魂の文学”と評価されています。
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2部は姜信子さんの朗読から。「水俣異聞 満月の狼のように」。
そして後半の祭文は「ぽんた」(石牟礼道子『椿の海の記』より)。
圧巻。どれも重いテーマで鎮魂がテーマだったりもするが八太夫師の野太い三味線の音と力強い語りで「人間賛歌」になっていると感じた。
まさに八太夫師の真骨頂。師はもとは江戸後期より続く薩摩若太夫の十三代目として「説経節」の家元まで務めた人。しかし「民衆のものであるはずの芸能をガラスケースに入れて保存」することを潔しとせず一門を離脱、独立。より「いかがわしく」、より「あぶらぎった」芸能を標榜し渡部八太夫として精力的に活動している。ビブリオ公演で今までかけてきた古典演目もすばらしいが、虐げられて来た声なき声たちに代わって語る今日の演目は八太夫師ならでは。
終演後。かつては打ち上げ宴会だったがそういう時代でもないので「フリーおしゃぺりタイム」。ゆるーく質問を受け付けた。
21時に解散。
「おしゃべりタイム」中に撤収作業を始めていたのでお二人が帰り支度を終えるころにはほぼまとまっていた。
こうして年内最終ライブは無事終了。来年、またやりましょうね。どんな実験でも付き合いますよ。実験大好き。
そして件の石。気に入って目をつけていたのが残っていたのでひとついただいた。
なんか「鎮魂碑」のように見えませんか。
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