【業務連絡】「国立うちわ市」につき初日の6/18(木)は「事前予約定員制」とさせていただきます。詳細は こちらのページに (クリック!!)。

 

 

開催せまる「国立うちわ市」(6月17日(木)~6月29日(火)

 

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絵本作家・降矢奈々さんの作品が届き・・・。

 

 

届いては、いない。

 

 

発送したとのご連絡と画像データをインターネット経由でいただいた。

 

 

奈々さんは国立市出身だが現在はスロバキア在住。この乱世である。この数日で国際輸送がどうなるかわからない。万万が一会期に間に合わないことも考えられるので先にデータをいただいたのだ。

 

 

 

その場合にはそのデータをほぼうちわ大に出力しパネルにして展示する予定。僕が先日、プリンターの新調を急いだのはこれもある。

 

 

 

 

 

そして会場にてご購入希望を募る。もちろん「郵便事情が不安定でちょっと遅れるかも」の但し書き付きで。それで会場に作品が到着し次第差し替え。まぁ大丈夫だろうけど何しろこの乱世である。

 

 

 

そして画像でいただいた今年の作品。

 

 

 

 

 

これってスロヴァキアの民族衣装なのかなぁ。データ到着のお礼もかねて問い合わせのメールをした。だってあとで「これは神宮前のゴスロリの人です」って言われたら困るじゃないですか。

 

 

そうしたらやはりスロヴァキアの民族衣装だった。それを奈々さんの分身であるキツネに着せたという。というのは奈々さんは例の忌むべきヤツのためにもう2年も一時帰国できずにいる。春には銀座で大きな原画展があり、母・降矢洋子さんの個展もあったというのに。そこでまだ当分帰れない自分の名代としてスロヴァキア仕様のキツネのお嬢さんたちを送り出したとのこと。もう飛行機に乗ったのかな。おじさんは短い首を長くしてお待ちしています。

 

 

 

 

そしておさらい。

 

 

今までも何度も書いているけど、奈々さんと僕は中学時代からの付き合い。新聞部の先輩後輩。

 


僕が編集長時代の一学年下の後輩が奈々さん。実現したら素晴らしいけど実行するのはとてつもなく面倒くさく困難なアイディアを次から次へと出してくる異才だった。しかもニコニコと楽しそうに。今も昔も、なにごとも「事なかれ」で「楽」に「無難」にやろうという主義の僕としてはなかなか大変な後輩だった。

 


僕にとってはそんな忘れられない後輩だったんだけど、10数年前、20数年ぶりに再会した時(僕は編集者、奈々さんは人気絵本作家)、あきらかに奈々さんは地味な先輩である僕のことを覚えていなかった。たぶんいまだに思い出していない。

 


そして2011年。奈々さんは東日本震災直後からアートで子どもたちの力になろうと「手から手へ展」というプロジェクトを立ち上げた。内外の100人超の絵本作家・画家に描き下ろしの絵画作品を描いてもらい、それらを巡回展示し最後に販売しその売上げは被災地に寄付する、というもの。

 

 


 作家の集まりから始まったそのプロジェクトに僕は事務方で関わった(関わりはじめた当初はまだ会社員だった)。

 

 

巡回展の運営は「ちゃんとした」キュレーターが司り、僕は作品の販売を担当した。巡回展は美術館が会場なので作品を売ることができない。美術館では購入申込書を配り購入希望者はビブリオにファクシミリで申し込む。それを最後に集約し抽選して購入者を決める。日々入り続けるファックスの管理が大変だった。インクリボンがあっという間になくなった。抽選で当選者が決まって電話をしたら通じないこともあった。本音をいうと申込用紙を握りつぶして自分で買いたい作品も多かった。

 


この「手から手へ展」で知り合った作家の皆さんにはその後、大変お世話になっている。この「国立うちわ市」出展者の中にも7人いらっしゃる。うちのような後発の名もなき画廊が次々と一流の絵本作家の個展を手がけられるのも元を正せば奈々さんに「手から手へ展」事務方にに誘っていただいたからと感謝している。

 

 

実はフェイスブックを始めたのもこれがきっかけ。「手から手へ展」の事務連絡用に登録することを求められたのだ。

 


お誘いを受けた2011年夏の奈々さんからの久しぶりメール「十松さんは事務は得意ですか」に、「事務は得意中の得意。“事務の鬼”といわれた男だよ」と大見得を切った記憶がある。本当はそんなに得意じゃないのだけど「事なかれ主義」なので問題は起こさない。気が小さいので締め切りを破れない。

 

 

ほぼ月に一回、渋谷の会議室で会合を持った。奈々さんはスロヴァキアなので今となっては懐かしいスカイプで参加。僕は病後、まだ1年未満で杖にすがってよろよろと行く感じだった。まだ頭にも軽く霞がかかっていて、ほとんど発言もしなかった。あとで聞いたが「毎月来るこのヨレヨレのおじいさんは誰なのだろう。仕事させて死んじゃったりしないんだろうか」と心配していた作家さんもあったという。

 


そしてこの「手から手展」は終了して7年にもなろうとしているがいまだに語り草になるプロジェクトだ。スポンサーもなく作家の手弁当でイタリアのボローニャを皮切りに、ブラティスラヴァ(スロバキア)、ワルシャワ(ポーランド)、アムステルダム(オランダ)、コペンハーゲン(デンマーク)、日本では長野、東京、島根、横浜、福岡、京都、福島、北海道と巡った。

 

 

まさに「実現したら素晴らしいけど実行するのはとてつもなく困難」なアイディアだった。中学生のころとかわっていない。三つ子の魂百まで。中坊の魂、五十歳まで(当時)。

 

 

余談だがオフィシャルグッズで参加作家が描いた「手」をモチーフにした「ててんてぬぐい」というのがあった。

 

 

 

これは各展示会場や関連イベント会場で販売し活動資金の足しにしたのだけど、売上本数日本一がわがギャラリービブリオだったのは自慢していいかな。

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・もうすぐ開催・・・・・・・・・・・・・・

 

6月17日(木)〜29日(火)

「国立うちわ市2021」

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例年、行列のできてしまう初日の6/17(木)は、「密」回避策として「事前予約定員制」とします。ご予約なしではご入場いただけません。詳細こちらのページに(クリック!!)


 

7月31日(土)

「シュワッチ! 帰ってきた 説経祭文」

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ギャラリービブリオ公式サイト
https://www.gbiblio.jp/
国立駅前。展示、ワークショップ会議にご活用ください。レンタルスペース、貸会議室も。