asacoco 5月7日号にご紹介いただきました。別にうちのイベントではないのだけど「ギャラリービブリオ」の名前が出ているのでわがことのように書いてしまおう。
毎年、当ギャラリービブリオで作っている「俳画カレンダー」の原画展がご近所のギャラリー「明窓浄机館」で開催されているのだ。記事は下のもの。
「asacoco」は月2回、多摩エリアの28市町村の朝日新聞に挟み込まれるタブロイド判タウン紙。かつては「アサヒタウンズ」といって朝日新聞の子会社だったが、同社の都合で廃刊。しかし「やめないでくれ」という読者の熱い要望で編集長を社長とし「asacoco」と改組して独立復刊してから数年。カルチャー、アートへの目配り、社会の事象への問題意識の高さでは定評がある。
【展示概要】
嵐山光三郎・安西水丸・南伸坊「第3回俳画展」前期
期間 8月31日まで(日祝休み) 10~17時
入場料 100円 小学生無料
会場 明窓浄机館
国立市中2丁目4−3 ☎ 042-576-0561
蛇足ながら追加情報。
このカレンダーの始まりは僕の編集者時代。20世紀の終わりころ。
その頃僕は「月刊・書店経営」という雑誌をワンオペで作っていた。当時の表紙は前任編集者からの継続で航空会社や大手飲料メーカーなどの広告媒体でも活躍する某イラストレーターの作品をつかっていた。ちょっとヨーロッパ調のテイストでとても洒落たものだったのだけど、それも4年目に入り「もうそろそろ」という感じでした。
「次は和テイスト」というのが僕の中にあった。そこで思い付いたのが「俳画」。ちょうどそのころ嵐山光三郎先生は毎冬、銀座の「路地裏画廊」というギャラリーで「路地裏俳画展」というイベントを主宰されていた。お友達のアーティストや担当編集者が俳画色紙を描き、それを集めて銀座でグループ展をするというお大尽遊び。上は山本容子、林静一、安西水丸、南伸坊の各画伯から下は・・・僕まで。
そうだ、俳画だ。
それまで公私ともにお世話になっていた嵐山光三郎、安西水丸、南伸坊の3先生にお願いした。それも「月刊・書店経営」なので「本」をテーマとする俳句という面倒な縛りで。お三人とも「そんなヘンな依頼は初めてだ」と笑いつつも快諾してくださった。ちなみにその時いろいろ助けてくれた当時の嵐山先生の秘書のチエちゃんは、現在の人気作家・石田千さん。
表紙は当然ながら大好評。「切り取って額に入れて飾っている」という読者の声もよく聴いた。
3人のローテーションが一回りする3年でシリーズは終了した。
そのシリーズ中だったか終わった後だったか、ギャラリーエソラ(喫茶キャットフィッシュ)店主の故・関マスヲさんから電話があった。いつごろかは覚えてないのに出張中の広島駅でその電話をうけたことはよく覚えている。
「あの表紙さぁ、カレンダーにしたら面白いよね。調べたら俳画のカレンダーってないんだよね」
それが発端。
発行したら期待以上の大評判で、たちまち「国立名物」になった。そして表紙俳画のストックの3年分が終わった後も「描き下ろし」をいただいて継続した。
2014年、安西水丸さんが逝去された後は紅一点の浅生ハルミンさんにお願いし、現在にいたる。そしてずっと共同作業で作っていたギャラリーエソラ店主の関マスヲさんが2015年に亡くなったあとはギャラリービブリオで制作発行している。そういう沿革。
証拠は・・・・ある。
ちょうどその表紙シリーズをやっていたころ、今はもうない「編集会議」誌では、毎月一人の作家を取り上げ各出版社のその作家担当、いわゆる「〇〇番」の集合写真が表紙を飾るという企画をしていた。
その数号目が安西水丸さんで、「月刊・書店経営」の編集担当として僕も呼んでいただいた。
呼んでくれた編集長は花田紀凱さん。元・週刊文春編集長で、その後は超右派マガジン「WILL」の編集長を経て、現在は超ド級右派マガジン「月刊HANADA」の編集長をしている。
表紙写真の撮影をしてくれたのが今もいろいろお世話になっている写真家の佐々木芳郎さん。
中ページグラビアでは水丸さんを中心に各誌担当者が自分の雑誌を持ってにっこり微笑む。
20年経って差しさわりのある人もいるかもしれないのでモザイクで。
僕もいる。
当時116キロ。
ね、本当でしょ。
・・・・・・・・・・もうすぐ開催・・・・・・・・・・・・・・
5月22日(土) 、 5月23日(日)1
「YO-EN唄会 黄昏に恋して 2デイズ」vol.11
↑↑ 詳細は画像をクリック! ↑↑
6月17日(木)〜29日(火)
「国立うちわ市2021」
↑↑ 詳細は画像をクリック! ↑↑
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ギャラリービブリオ公式サイト
https://www.gbiblio.jp/
国立駅前。展示、ワークショップ会議にご活用ください。レンタルスペース、貸会議室も。
御用の節は上記公式サイトの申し込みフォーム、または・・・、こちらをクリックしてメールください。