◆大型化されたスクリーン中心の車内体験へ
ドイツ自動車メーカーのメルセデス・ベンツは、車載スクリーンのさらなる大型化と増設に取り組み、今後展開する市販車に順次導入していく方針という。
最高技術責任者(CTO)であるマルクス・シェーファー氏は、ラスベガスで開催されるCES2024で取材に応じ、今後「さらに多くのスクリーン」を搭載するだろうと語った。
メルセデス・ベンツは現在、EQSなど一部のEVに「MBUXハイパースクリーン」を導入している。ダッシュボードの幅をフルに使った大型スクリーンで、センターディスプレイや助手席用ディスプレイが統合されている。
「メルセデスは左から右までシームレスなスクリーンになります。それが次への進化です」とシェーファー氏は語った。
ハイパースクリーンは「実に見事なユーザー体験」であり、従来の独立型スクリーンに比べて大きな進歩だという。「このスクリーンは、少なくとも今後数年間は、当社にとって非常に重要なものだと考えます」と語る。
ディスプレイにはLGのOLED技術を引き続き使用することを検討しており、運転席や助手席前のスクリーン自体の幅は1.4m以上もあるそうです。
シェーファー氏は、このようなスクリーンに代わるものはなく、フロントガラスを介する拡張現実(AR)投影技術についても検討しているが、これには「多くの欠点がある」という。
「そのため、高品質のスクリーンを使うことにしているのです。シームレスな体験を作り出す新しい技術も生まれてきています。当社はゲームエンジン技術を使ってさらに魅力を高め、没入感のある見事なビジュアライゼーションを目指しています」
また、昨年米国向けモデルで行われた生成AI「ChatGPT」のベータテストを経て、車内でAIの幅広い活用を提案した。今年のCESでは、ドライバーと音声でコミュニケーションをとり、さまざまなコマンドを実行できる新しいAIバーチャルアシスタントも発表した。
しかし、ChatGPTの場合、ドライバーに伝える内容を注意深く見守る必要があるとシェーファー氏は言う。「もし、移動中の車内でまったく無意味なことを伝えた場合、製造物責任に問われる可能性があります。座ってスマートフォンを開いているときとは違うのです」と注意も指摘した。
クルマは現段階では優秀な移動手段です。しかし動くことで「危険」が生じることもあります。AIを意識し過ぎた場合のエラーには注意が必要ということですね。その一例で「ChatGPT」が引き合いに出されたようだ。でも、あまりに大きいLCDで「よそ見」しないかな…。
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【 Mercedes-Benz MBUXハイパースクリーン機能 の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=yxt8pEjhtTA
【 メルセデス・ベンツ | ドライバーの感覚体験 の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=4KdowAtjt1A
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