世界ラリー選手権(WRC 2022)第2戦、ラリー・スウェーデン(2022 Rally Sweden)は、シーズン唯一のフルスノーイベント。2/27、最終日が行われ、トヨタ(TGR)のカッレ・ロバンペラ(Kalle Rovanpera、フィンランド)が優勝。父親のハリ(Harri Rovanpera)氏との親子2代での大会制覇を成し遂げた。
豊田章男オーナーは、新型ハイブリッドマシン『トヨタGRヤリス・ラリー1』がWRC2022の初勝利、初優勝を収めたことを受けて28日、オーナー・メッセージを発した。
◆「改善を重ねるトヨタスタイルを実践してくれた」
冒頭、豊田氏は今季初優勝を飾ったロバンペラとハルットゥネンに祝いの言葉をかけると、GRヤリス・ラリー1に初めての勝利をもたらした彼らに感謝し、その走りが頼もしいものだったと評した。また、今戦がトヨタ復帰戦となったエサペッカ・ラッピとヤンネ・フェルム組には「おかえりなさい!」と迎えるとともに「ふたりはやっぱりトヨタのスーツが似合ってると私は思います」と続けている。
最後は「最終戦のラリージャパンまで今シーズンも引き続き、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamへの応援をよろしくお願いいたします」というメッセージで締められた、豊田章男TGRチームオーナーのコメント全文は以下のとおりです。
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カッレ、ヨンネ優勝おめでとう!
スノーラリーでは一昨年が3位、昨年が2位、そして今回の優勝。毎年、改善を重ねていく、まさにトヨタスタイルを実践してくれました。どんどんトヨタらしくなっていくふたりをうれしく思います(笑) そしてGRヤリス・ラリー1にWRC初勝利をもたらしてくれたことにも感謝します。ありがとう! 初日は一番手出走で雪かき役を任され、大変なラリーだったと思いますが、小さな頃から雪道を走っていたカッレだからこその頼もしい走りでした。
エサペッカとヤンネは3年ぶりのトヨタでしたね。おかえりなさい! そして3位表彰台おめでとう! ふたりはやっぱりトヨタのスーツが似合ってると私は思います。他のチームも経験したからこそ見えてくるトヨタの良さや悪さがあるはずです。また色々、教えてください。一緒にもっといいチームにしていきましょう。
フィンランドを本拠とする我々にとって、雪道はホームコースのようなものでした。しかし、昨年は勝つことができず、我々は、とても悔しい思いをしました。チームは、その悔しさを晴らすために、モンテカルロの後すぐに動き出し、雪上のテスト回数を増やし、今回のラリーに臨んでくれました。そのおかげでの勝利です。みんなの努力に感謝します。
しかし、ラリーの道はやはり厳しく、カッレとエルフィンのハイブリッドシステムにトラブルを生じさせてしまいました。ふたりのドライバーには申し訳なく思います。 ただ、我々は厳しい寒さという環境でも、どうすればハイブリッドシステムを改善していけるかという大切なデータを得ることができました。この経験を来年の勝利だけでなく、サプライヤーにデータを提供するなどして、カーボンニュートラルを目指しながら、モータースポーツを続けていくために有効活用していければと思います。
今シーズンは、まだあと11戦あります。まずは次戦クロアチアまで、チームのみんなは少しでも休みを取ってください。健康第一でいきましょう。そしてファンの皆さま、最終戦のラリージャパンまで今シーズンも引き続き、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamへの応援をよろしくお願いいたします。
追伸 ヤリ-マティへ
スペシャルステージを見に行った際、沢山のファンに囲まれ快く写真撮影などに対応してくれていたと聞きました。雪山でも笑顔でファンと接しているヤリ-マティの姿が目に浮かびます。トヨタファンを増やそうとファンサービスを欠かさない“6人目のスタードライバー”ですね。そんな姿がチームの良い雰囲気にも間違いなく繋がっています。これからもヤリ-マティらしい丁寧なファンサービスとチームづくりをよろしく頼みます。
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【 TGR WRT Rally Sweden 2022 - Rally Highlights の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=2DEGP8mSOzk
【 Rovanpera Secures His Third WRC Career Victory at Rally Sweden の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=yOu2YOBp5Jk