自然のままの「原野」(wilderness)という車名を持つスバルのフラッグシップモデル、レガシィアウトバック「ウィルダネス」、そんな日本未導入のワイルドな純正シャコアゲ仕様モデルの凄すぎる中身を検証してみましょう。
日本国内仕様のレガシィアウトバックは昨年12月からデリバリーが開始されました。そんなスバルのフラッグシップモデルらしい佇まいをディーラーの展示場で目にした人も多いのではないでしょうか?
実は、そんな上質な国内仕様と比べて、車高をさらに上げてワイルドさを強調した海外モデル「アウトバック ウィルダネス」というクルマが存在します。不安定な路面でも高いグリップ力を発揮するヨコハマのオールテレインタイヤ「ジオランダー」を装着し、各部の樹脂パーツを大型化するなど、SUVとしての存在感を強調したモデルとなっています。
◆日本国内仕様のアウトバックとの違いは…
日本国内仕様のアウトバックはCB18型1.8L水平対向4気筒直噴ターボを搭載する。今回紹介するアウトバック ウィルダネスは、国内仕様に比べ、よりパワフルなFA24型2.4L水平対向4気筒直噴ターボを搭載。最高出力は260hp/5600rpm、最大トルクは277lb-ft/2000-4800rpmを誇ります。すでに販売中のアセントと同一のスペックで、北米ではトーイング(キャンピングトレーラーなどの牽引)能力を要求されるため、国内仕様にはない大排気量エンジンが搭載されているものです。
アウトバック ウィルダネスにもスバルの誇る運転支援システム「アイサイト」が搭載されています。しかし、その仕様は1世代前のアイサイト・ツーリングアシスト相当のものが装備されます。ただし設定される最高速度は140km/hまでカバーすることが可能という。(日本仕様での設定最高速度は120km/h)
2.4Lエンジンの走りは、ワインディングロードでも圧倒的なパワーを誇り、約1.7tものボディをぐいぐいと加速させる。一方、オールテレインタイヤや車高の高さなどの関係から高速道路での燃費はイマイチという。この辺りはエコタイヤ+CB18エンジン搭載の国内仕様のアウトバックの方が期待できそうです。
とはいえ、国内仕様にはないワイルドな装備満載の専用エクステリアは多くの人を振り返らせるほどの存在感を示す。国内仕様の最低地上高が213mmであるのに対し、ウィルダネスは9.5インチ(約241mm)とかなり高められていることもあり、オフロード走行の優位性では国内モデルよりタフネスな印象を与えます。
さらにリヤデフにはガードも装備され、バンパーやフェンダーの樹脂製プロテクターも強化形状となっており、オフロードを気兼ねなく走れるよう無塗装の仕様となっている。タイヤはエアボリュームも大きく取った225/65R17、ホイールはマットブラックとすることで、足元も走破力を感じさせる仕立てとなっている。
また、国内仕様のアウトバックでは未使用時には折り畳めるユニークなルーフレールが採用されているが、ウィルダネスでは一般的なラダータイプのルーフレールが採用されている。これはルーフテントやアウトドアグッズなど、より重い荷物を積載することを可能とするために採用されたという。
専用装備となるサイドクラッディングのエンブレムやバンパー、ルーフレールにはアウトバック ウィルダネスを特徴付けるゴールドのワンポイントがおしゃれにエクステリアを演出する。ボディカラーも国内にはないガイザー・ブルーという専用色となっています。
内包するインテリアにもエクステリアと共通イメージのゴールドの差し色がステアリングスポークやシフトノブに添えられている。フロアマットはアウトドアでの汚れを気にすることのないラバー製。センターパネルには国内仕様と同じく11.6インチの縦型ディスプレイが装備されます。
専用ナビゲーションの標準搭載はないものの、Apple CarPlayやAndroid Autoに対応しており、スマホのアプリなどを使用することで十分にまかなえます。またセンタートレイにはオプションではあるが無接点充電器もビルトインできるそうだ。
国内仕様とはちょっと異なるパワフルでワイルドな「左ハンドル」モデル。もし、先進のアイサイトX装備の日本国内仕様「アウトバック ウィルダネス」が登場するのであれば、興味津々で味わってみたいものですね。
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【 2022 Subaru Outback Wilderness の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=VOSEphPkoGw
【 Subaru Outback Wilderness Adventure の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=BZDxH9zTvQ8