フォルクスワーゲンは、9月にドイツで開催される予定の「IAAモビリティ2021」において、『ID.5 GTX』(Volkswagen ID.5 GTX)のプロトタイプを初公開すると発表しました。
◆電動SUVの『ID.4』のクーペ版に位置づけ
ID.5 GTXは、フォルクスワーゲンブランド初のフル電動SUVクーペとなる。フォルクスワーゲンの新世代EVの「ID.」ファミリーの中では、電動SUVの『ID.4』のクーペ版に位置づけられる。
また、「GTX」はパフォーマンスとデザインを重視し、「GTI」やプラグインハイブリッド車(PHV)の「GTE」と並んで、フォルクスワーゲンEVのトップパフォーマンスモデルに位置付けられる。ID.5 GTXは、すでに欧州で発表されているID.4 GTXに続く、GTX第2弾モデルとなる。
ID.5 GTXは、フォルクスワーゲングループの新世代EV向け車台「MEB」をベースに、デュアルモーター4WDシステムを搭載する。フル電動SUVクーペとして、エレガントなデザインと強力なツインモーター+4WDを採用しているのが特長だ。また、ID.5 GTXはフルコネクテッドEVを標榜しており、無線でソフトウェアの更新や車両が他車やインフラと通信を行う「Car2X」テクノロジーも搭載している。
◆LEDマトリックスヘッドライト「IQ.Light」採用
ID.5 GTXは、エレガントさやスポーティさを追求する。短いオーバーハングと大きなホイールがその強い特徴を際立たせているという。フロントには、インテリジェントに制御されたハイビームを可能にする「IQ.Light」と呼ばれるLEDマトリックスヘッドライトが採用された。フロントグリルには、ライトストリップを装備する。フロントバンパーのグリルは、ハニカムパターンとした。
傾斜したAピラーは、フラットなルーフラインにエレガントな流れを与え、リアには、ワイド感を強調するライトストリップを装備している。また、3DデザインのLEDテールライトによって、高級感を追求している。
◆1回の充電での航続は497kmに
ID.5 GTXでは、フロントアクスルとリアアクスルの両方に電気モーターを搭載する。このツインモーター+4WDにより、強力な走行性能、優れたトラクション、スポーティなハンドリングを実現している。すでに欧州で発表されているID.4 GTXの場合、リアアクスルのモーターに加えて、フロントアクスルにもモーターを搭載する「ツインモーター」で、トータル299hpのパワーを引き出す。
ID.シリーズ初のツインモーターAWDとインテリジェント制御で、0~100km/h加速6.2秒の性能を発揮する。最高速はリミッターにより、180km/hに制限される。フロントのモーターは、強力なトラクションが必要な場合などに、瞬時に作動する。走行モードの「トラクション」を選択した場合、常時AWDになる。ID.5 GTXでは、前後アクスルの間に大容量のリチウムイオンバッテリーを搭載し、1回の充電で航続は、497kmを可能にするという。
◆VWの未来と電動化戦略
フォルクスワーゲングループは2030年までに、自動車1台あたりのCO2排出量を30%削減することを目標に掲げる。また新車販売の50%をEVにする計画だ。また、遅くとも2050年までには、完全にカーボンニュートラルに移行する予定としている。
欧州エリア市場では2030年までに、新車販売の70%をEVにすることを目指す。さらに2040年には、世界の主要市場の「新車」のほぼ100%がゼロエミッション車になると予想されている。
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【 VW ID.5 GTX - Electric Volkswagen の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=Hk2rpp3zHjc
【 The new Volkswagen ID.4 : 100% electric SUV の動画はこちら 】
https://www.youtube.com/watch?v=AQPVZPZqtJM