やっと欧州も判ってきたらしい・・・・というかバレてきた。

日本車に勝てない欧米が、日本車蹴落としの策として進めてきたEVなんだが。

中国車に市場を荒らされるどころか、市場の要求がEVからHVへ流れ始めたですよ。

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欧州のEV市場はハイブリッドに「抜き返された」。2024年も「悪化する」と言える根本原因
2/6(火) 8:10

欧州自動車工業会(ACEA)によると、2023年の欧州連合(EU)27カ国の新車登録台数は前年比13.9%増となる1054万7716台と、4年ぶりに1000万台の大台に乗った(図表1)。

市場回復のけん引役になったのは、まずハイブリッド車(HV)である。

HVは前年比29.5%増の272万台となり、新車市場の約26%を占める。

またEUが普及に力を注ぐ電気自動車(EV)も、前年比37.0%増の154万台と好調であり、そのシェアは新車市場の15%にまで拡大した。

ディーゼル車の登録台数が143万台にとどまったことから、すでにEVの市場規模はディーゼル車を抜いたことになる。

一方、ガソリン車も前年比10.6%増の372万台と、ニーズの底堅さを見せつけた。

こうして確認すると、EVの市場規模は順調に拡大しているように見受けられる。

しかし四半期ごとの動きを見て行くと、EVの勢いが徐々に鈍化してきたことが分かる(図表2)。

具体的には、2023年10-12月期の新車販売台数は前年比5.5%増と2四半期連続で鈍化したが、うちEVの押し上げ寄与は0.8%ポイントまで縮小した。

一方で、10-12月期の新車全体の成長率(前年比5.5%増)に対するHVの押し上げ寄与は、前期と変わらず6.9%ポイントと堅調を維持し、新車市場の回復を下支えしている。

12月単月で見ても、EVの新車登録台数は前年比16.9%減と2020年4月以来の前年割れとなったが、HVは同26.0%増と、好調を維持し続けている。

つまり、EUの2023年の新車市場は、7-9月期まではEVとHVが回復をけん引したが、10-12月期に入るとEVの需要が明確に減退したため、残されたHVだけが気を吐いたことになる。

年末にかけて明暗が分かれた形だ。

なぜ、HVが好調を維持した一方で、EVは徐々に勢いを失っていったのだろうか。

EV販売低調の原因は「アーリーアダプター」の一巡か

ACEAはEVが失速した理由として、まずテクニカルな要因を挙げている。新車市場が低迷していた2022年も、EVは好調を維持していた。

したがって、前年と比べた勢いが鈍化することは自然な動きだ。

こうした「ベース効果」の観点から、EV市場の勢いは失われていったというわけだ。

これがEV市場の失速の主因である。

それ以外にも、欧州においてEV購入にあたって給付されてきた補助金がカットされたことが、年末にかけてのEV市場の失速につながった。

特に財政再建に着手したドイツでは、12月に予定より1年早く、補助金が打ち切られた。

その結果、ドイツの12月のEV新車登録台数は、前年比47.6%減と、2022年から半減するに至っている。

そもそもEVは価格が高いため、EU加盟国はその普及に際して多額の補助金を給付してきた。

つまり、近年のEV市場の好調は、政府による補助金に依存したものだった。

しかし2024年からEUが加盟国に対して財政再建を進めるように指示を出したことで、加盟国は補助金の見直しに着手せざるを得なくなり、市場の失速につながった。

他方で、高インフレの定着で欧州中銀(ECB)が高金利政策を強化したことも、価格が高いEVには強い逆風として働いたと考えられる。

価格が高ければ多額のローンを組まねばならず、金利負担も大きくなる。

そこまでしてEVを買うユーザーは、そもそも限定的だろう。

多くの人は安価なガソリン車やディーゼル車を買うはずだ。

筆者は過去のコラムで、ヨーロッパのEV市場の拡大はそろそろ一服すると繰り返し主張してきたが、概ね、その主張通りの展開となっている。

これはモノの普及の流れに鑑みた場合、至極当然なことだ。

要するに、「アーリーアダプター」による購買が一巡してしまったわけだ。

それでも、EUは一段のEV普及に野心を燃やしている。

供給サイドの支援を重視するEU

目下EUは、需要サイドの支援からは手を引き、供給サイドの支援に資源を集中するよう、EVシフトの戦術を転換している。

具体的には、加盟国を通じて補助金を給付することで、EU域内に車載用バッテリーのギガファクトリーの建設を進めようとしている。

そうしてバッテリーの生産量を増やし、EVの価格を引き下げようとしているのだ。

とはいえ、これではEV産業の補助金依存体質は変わらない。

市場での競争を通じてコストを低下させていかなければ、持続可能な産業にはなり得ない。

EUは中国がEVに補助金を与えていると批判しているが、だからといってEUまで域内のEV産業に補助金を給付し続ければ、持続可能な産業として独り立ちすることができなくなる。

EVめぐる加盟国との思惑にズレ

またEVに関して、ここに来てEUの思惑と加盟国の思惑にズレが生じていることも注目される。

フランスやイタリアは、自国の自動車産業の保護姿勢を強めており、自国製のEVを購入する場合のみ、手厚い補助金をカーユーザーに給付するようになった。

EUのEV産業保護姿勢が、加盟国の産業保護姿勢を刺激してしまった形だ。

こうして整理すると、EUのEVシフト戦略は、戦術面で「ボタンの掛け違い」が顕著となってきている。

EVシフトそのものはグローバルなメガトレンドだろうが、それ自体は単直線的には進まず、いくつかの踊り場を経たうえで、時間をかけて進むものだ。

主導権を掌握しようという焦りから、EUは自縄自縛に陥った印象が強い。

EUの「戦術ミス」とは何か

ところで、不調に陥ったEVを後目に、HVは年間を通じて好調を維持した。

背景には、EVに比べて安価なこともあるが、そもそも各完成車メーカーがHVの供給を増やしたことがある。

いわゆるCAFE規制などEUによる排ガス規制の強化を受けて、各完成車メーカーが従来型のガソリン車やディーゼル車に代わり、HVの生産を増やした。

EUが脱炭素化に躍起となった結果、HVがEV以上の好調を謳歌することになっている。

これもEUの、EVシフトの戦術設計上のミスだと言えるかもしれないし、あるいはEUは、この事態をある程度は想定していたのかもしれない。

いずれにせよ、2023年の新車市場が最終的に選択したのは、EVよりもHVだったことになる。

2024年にEUの新車市場「悪化」の可能性大

2024年の新車市場は、そもそもの景気低迷と高金利を受けて、2023年から悪化すると予想される。

特にEVに関しては、全体としてはカーユーザーへの補助金がカットされる方向にあるため、強い逆風が吹きそうだ。

フォルクスワーゲンなどEU域内の企業による低価格EVの登場が2025年以降となりそうなことも、懸念材料といえる。

少なくとも、これまで飛躍的なペースで拡大してきたEUのEV市場は、最初の壁に突き当たったと言える。

この壁を規制や補助金だけで乗り越えようとするのは、かなり難しいのではないだろうか。

2024年のEUのEV市場の動向を見て行くに当たっては、EUの戦術面での変化の有無に関しても、注目していきたいところだ。
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「EUは、この事態をある程度は想定していたのかもしれない」

やはりね。

わかってても目の前の車はゼロエミッションなので、馬鹿な環境左派っぽい消費者を騙せると思ったんでしょうね。

メーカーも環境に良いということを、前面に出してたんでしょうね。

ホント偽善な連中だわ。


ネット民のコメント

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北海道の人間です。
色々気掛かりですが、一番は真冬の災害時に使い物になるか?です。
電力がダウンすれば動力エネルギーの補充ができません。プラス寒さとの戦いになり、緊急避難先としての自家用車の意味が薄れてしまう不安があります。一般論としてバッテリーは寒さに弱いですし、凍死しないための選択肢の一つがクルマの暖房である以上、今後どんなに技術が向上しても不安感は払拭されない気がします。

実際にEV車乗ってますが、乗れば売れなくなる理由は分かるかと思います。
EV車はセカンドカーとしては大変良い車ですが、一番のネックは充電時間です。Kw単位の電力とその設備がどの程度のコストかかるか知らない方が大半なので、コンビニ感覚で事を勧めてしまったのが要因の一つではないでしょうか。

アーリーアダプターと言っても、今回のEVに関しては脱炭素等を煽ったマネーゲームの影響も過分にあるだろう。
その意味では次世代車に対するアーリーアダプターの本来的な需要はもっと小さいと思う。
EVの全てを否定する必要はないが、肝心のエネルギー源であるバッテリーがまだまだ開発途上である事を考えれば、現状では近距離コミューターとしての活用が本来の有り様なのだろう。

初代プリウスのデビュー当時から、将来はEVかFCVでHVは過渡期的な物と言われていました。
欧州メーカーはHVを過渡期的な物と笑って参戦せず、一気にEVシフトしようとしたが失敗。
やっと、現実的なHVへと参戦って所ですね。

HEVは高速燃費がーとかいう人もいるけど、通常ガソリン車より悪いという事はないし、少なくとも中速域までなら確実にガソリン車よりよく走る。昨今の原油価格高騰で車両価格差を吸収できる距離がずっと短くなったんでしょう。

EVの販売台数の失速が悪化とは思わない。
少なくとも日本は地震が多く地域の気候や道路状況を考えるとEVではなくHVやPHVが適してると思う。
EVがダメだとは思いませんが、2台持ちするなら1台はEVとかなら良いですが、欧州に流されて全てをEV化は良いとは思わない。

これだけ発達した時代にEVが真のエコかどうか徹底検証した情報がほぼ無い。ほとんどが将来性や計算できないものを期待値込めてのものです。実態として燃料から車の製造から廃棄までを検証してほしいなぁ

原材料の調達や電力供給の観点から言えばEVは限られた資源であり、その需要と供給のバランスを考えればこれまでは成長期で、今後は拡大期であると言える。ただ、成長率が鈍化すれば設備投資や技術開発も鈍化する。そうなると、俄然有利になってくるのは世界各国に人員を配置し、工場、部品供給網、サービス拠点を持つトヨタのような世界企業。

メーカーも悪い。良いことしか宣伝しない。走行距離も冬は電池の関係で2割ぐらい悪くなる。充電設備の関係も気になる。充電するのにも時間がかかる。
最近は重量が問題になっている。重たいためにタイヤの交換が早く必要になる。中には車検ごとの人もいる。タイヤだけでも毎回何万も払うことになる。

これは簡単に説明できる。EV(BEV)が一定程度普及すると、これまでの充電インフラに余裕がなくなってくる。そうすると充電渋滞が発生するようになる。それを見た顧客は充電渋滞を避けるためにPHV、レンジエクステンダーEVの購入に傾く。充電インフラは徐々に増強されるものの、EVの数もそれなりに増え続けるので、充電インフラが余裕を持つまでには簡単には至らず、その間、PHV、レンジエクステンダーEVの需要が続く。

いずれは電動化する。
これは事実だと思う。
ヨーロッパの間違いは電動化への誘導をユーザーのニーズではなく、ルール変更によってなされたということ。
ヨーロッパメーカーはエンジン開発技術は日本に及ばなくなり、ハイブリッド制御は足元にも満たない。

EUは国の補助金に頼って何とか売れていたEVもインフラが整わないと使えないし寒波や大雪、災害時は更に厳しくなる。中国産EVが台頭して焦って補助金を無くすとか迷走してる感じがする。だからEVはダメだとは言えないが慎重に進める必要かあると思う。

最近重たいからタイヤの減りまで早いとバレてきた
摩耗スピードが最大4倍くらいだっけ?
まあそれでも技術革新はあるだろうからいずれは置き換わるかもしれない

アーリーアダプターというより、自宅充電可能世帯への普及が価格的に需給バランスしかけてるだけなのでは。常駐場所に充電設備が備わり、発電総量が見合って増えれば、増えた分だけ伸びるだろう。ガソリンスタンドに行かなくていいのは絶大なメリットだ。

充電ステーションも事業化が成り立つのであろうか?
設備設置費用やメンテナンス費用、土地代、人件費等を含むコストが充電費用(電気代+使用料+税金)がガソリン車並以下で成り立つ必要が有る。

車は地点間の移動手段
同じ速度で移動するのに必要な運動エネルギーは質量に比例するとともに、同じ距離の移動に必要な仕事量は質量に比例する。
つまり重量が重いほど必要エネルギーは増大する。

EV車は高額で各国が補助金を出して販売推進している状況。それでもガソリン車より高額にゆえ、購入者は収入が安定(余裕がある)層が中心。それらの人々に行き渡った?と想像。ゆえに伸びが鈍化したんじゃないかな。

EVは元々(ガソリン車に比べて)欠点が多い
価格が高いし、重量は重いし、充電時間は長く、走行距離も寿命も短い
それを補うために補助金を用意した
その補助金が消えれば買う人も消えるのは当然の結果
しかも格差社会とインフレで可処分所得は減る一方だから、余計に高い車には手が出せない

話題性より持続性だと思います。
ハイブリッドも一朝一夕で今の立場を築いたわけではない。
20年後今出てるBEVがどうなってるか、どうリサイクルされているかそこが気になります。

EV化は温室効果ガス問題に関係なく、単なる車業界における国レベルでの覇権争いでしかありません。
消費者に取っては選択肢が増えるので良いかもしれませんが、初心者や高齢者はモーター駆動がある車では構造上の事から事故につながりやすいので、運転しない方がいいと思いますよ。

欧州では国境を超えて通勤や観光・買い物に行きます。EV普及の為充電方式は統一しました。しかし、肝心な事が抜けていた。支払い方法の統一です。
日本でも家以外の充電では行き先別に4種類の支払い方法があります。欧州では国境を越える度に充電業者が異なり、支払い方法も異なり大変です。

東南アジアではEVが急速に普及している。特にタイは凄まじい勢いで日系の牙城が崩壊している。電気自動車は暑い国では比較的有利。
一方寒冷地域ではバッテリー劣化や暖房でEVは無理が有り、ハイブリッドが主流となるだろう。

グラフを見るとディーゼルの落ち込み方が半端ありませんね。
クリーンディーゼルとか言って力強い走りをあれだけ宣伝していたのに、見るも無残な状況です。

そのEVの台数を増やしているのはダンピングで市場になだれ込んだ中華EVだ。バッテリー寿命は短くサービス拠点もない。廃バッテリーリサイクルや廃車処分体制なんか一切用意されず売る。いずれリサイクルに膨大なエネルギーを費やす事になる。そしてサプライチェーン支配される…ただでさえ不足する社会資本を発電や充電環境整備にむしり取られるという壮大な愚かな構図にようやくだが気づき始めた。

重要な視点が抜け落ちている。わざとなのか、知らないのか。
そもそも内燃車、特にディーゼル車の設定自体がカタログ落ちしている。
ボルボは全車種HVとEV、ステランティス(プジョー、シトロエン、DS、オペル、フィアット、アルファ等)は続々とディーゼル車設定を落としている。

基本的問題として、EV が自動車という道具の主流になりえるのだろうか?もともとEUのEVに対する傾斜は、対日本車対策ではないかとも言われている。ロシアの侵攻でエネルギー問題を抱えているEUが、EVにここまで拘るのは何か不自然さを感じるし、充電の不安の無いハイブリット車を購入者が選ぶのは当然の選択だと思う。

本来ならガソリン車とEVの進化形がHVやPHEVだと思う。
ガソリン車とEV共に長所と短所があり、それぞれの長所を良いとこ取りして短所を上手く消したのがHV。
トヨタが過程をすっ飛ばしていきなり正解を出してしまっただけ。
EVがPHEVより優れている点が思いつかない。

とにかく高いのが問題
ただでさえ安全装備が増えてクルマそのものの値段が上がっているのに、バッテリーが高いEVは低価格に出来ないから難しい
充電の問題とか色々あるけど、ガソリン車と同じ車格で同じ以下の値段なら更に売れると思う

EVは重たいので道路を痛める。たくさん重量税を取ってください。そうじゃないと、道路の維持ができない。まあ、EVを無理やり普及させるために今は税で優遇しているけど、EVが普及すれば税金上げるんだろうな。早くEVに増税を。

このままいけばEUも中国も共倒れし日本車がさらに進歩する。
ホンダのEV車への転換計画は営業の現場では疑問視されているのが実情。
かつてランプから電灯への移行があったが、それは社会の中で当然の帰結だった。

しごくまともな成り行きと言える。EVの急伸には作為的な背景があり、一時的なお得感に購入者が飛びつかされただけで、電気供給問題や今のバッテリーの能力を考えれば、このまま順調に伸びていくとは考えにくい。
画期的な蓄電方法が発明されない限りやがて廃っていくでしょう。

車は移動するための道具です。使い方は人それぞれ、長距離の多い人もいれば近距離しか使わない人もいる、普通は自分の使い勝手の良い道具を選ぶでしょう、EVは距離を走る人には航続距離や充電時間がストレスになる欠陥商品に見えるのが正直な所ではないでしょうか?

EVはあかん。飛びついたユーザーもあまりの酷さに次は選ばないでしょう。
バッテリーが非常に重くタイヤの消耗が桁違い
同様に重すぎて、停止距離が伸び事故多発
氷点下では動かない……等々
まだまだ時期尚早だったようですね。
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