バロン吉元流・原画の描き始め方とサイン入れ | 一本木蛮電脳公司

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バロン道具バロン原画バロンちび
いま開催中のバロン吉元先生のライブドローイングつき原画展。

なんかすごいです。

巨大なキャンパスに…普段は脚立に乗って描かれているそうなのですが…

ライブドローイングなので、
普段使っている道具もズラリ。

聞けば誰にでも一つ一つ、これはこう使う、これは実は弁当箱の流用、とか
事細かに説明してくださいます。

巨大な絵なのによく見るとそこかしこにチビキャラがわんさか描き込まれてます。

そして、見て回っているうちに…あれ?
これ、どういうこと??
と、気づいたことがありました。

それは、サインの入れ方に「全く統一性がない」ということ。

普段私は、いや、わりと多くの人がそうだと思うのですが
紙やボードにアタリ入れる>軽く下書き>ペン入れ(しない部分もある)>着彩>最後によきところにホワイトだったり他の画材だったりでサインを入れる>完成
なのですが…

なんかバロン先生の作品の、サインの位置がバラバラというかなんというか…

そして、会期中に3枚の巨大なキャンパス絵を仕上げるとのこと
一枚目は出来上がり!!
二枚目は塗ってるなう!
三枚目はまっしろ!

これ間に合うのかな…?と思うも、ふと見ると、その三枚目のまっしろ!のやつにも既にサインが入っているのです。

ちょっと待って?これ順番おかしくないですか?どういうことっすか??
と、思わず質問。
すると

「ああ、これね、だってこんなでっかくて真っ白い板が目の前にあったら、やり始めようって気にならないじゃん?」
「だから最初に隅っこを汚すわけ!」

は?
言ってる意味が…

と言いかけたところで納得。
つまり
真っ白い巨大キャンパスに最初にサインを入れてしまうことによって

「これね、この名前のこの俺が、最後まで仕上げますよ!今からね」
という、
勢いをつけるためでもある、覚悟の覚書だったんですね^^;

ちょっとびっくりしました!

市ヶ谷駅からすぐの山脇ギャラリー、入場無料でやってます。
学校のギャラリースペースなので、日曜日は休館日。
ライブペイントは毎日1時半から終わりまで。
面白いですよ!!