第9作の錦旗は、漆入れ二回目が乾きました。


今回は、二回共薄く入れましたが、薄くムラになって居る駒が殆どでしたので、一日置いて、3回目を全駒する事にしました。








最近は、薄く入れる事が出来る様になりました。
使用する漆の量も、本当にごく少量です。
ただ、一回、チューブからスプーンなどに出すので、余った漆は捨てていますが・・・




薄く漆を入れると、彫りの技術が如実に現れます。
私のレベルですと、印刀で出来た極微小な段差が見えて、あまり良い事では有りませんが・・。



以前、彫り駒の大家の先生に、漆の入れ方を問うた事が有ります。

『薄く入れたいなら、柔らかい筆で漆を少し入れりゃあ良いんだよ』と

全くその通りだな〜と思いました。




さて、私の方法は、安い小さな平筆(確か50円?)を短くした物に、漆を少量取り、彫り跡に伸ばした後、部分磨き歯ブラシ(毛は柔らかい)でソフトタッチで満遍なく伸ばして入れて行きます。


平筆筆で漆を入れる時には、払いや、入りの細い所は避けて入れ、部分磨き歯ブラシで伸ばしながら塗ります。




彫り跡から掻き出す事はして居ませんので、彫りの周りには余り漆が付いて居ないと思います。


来週には、磨き仕上げも含め完成する予定です。