仕事するなら、ボーカル譜が書けないと | バンドのピアノとキーボード♪の弾き方

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唱歌「さくらさくら」より

 

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こんにちは、バンドのピアノとキーボードの弾き方

斉藤芳江がお送りしています。

 

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採譜というお仕事

音楽関係の仕事に「採譜」とか「採譜アレンジ」というものがあります。J-POPなどポピュラー音楽のCDやライブ音源を、耳コピ(聴音)によって楽譜に書き起こしたり、さらに用途に応じた編曲をする仕事です。

 

世の中に、アーティストや作曲家ご本人が書いた曲集というのは、まず市販されていないです。あってもごく稀なことで、ほとんどが採譜者の耳コピによるものです。「監修」ということでご本人が関わっている場合も中にはありますが、元は誰かの耳コピでしょう。

 

キーボードに関して言えば、一般的にすごく多い仕事が「ソロアレンジ」。これは右手に歌のメロディーも加えながらソロ演奏できるようなアレンジです。歌詞をピアノの大譜表の間に書き入れることも多いです。

 

それから、ボーカルパートが1段、ピアノ伴奏の大譜表というスタイルが「弾き語り譜」。一番上に示した譜例がそうです。

 

また、「バンドスコア」の仕事が来た場合、ギターやドラムなどは採譜できなくても、キーボードとボーカルだけ分業として頼まれる場合があります。

 

というように、ボーカル譜&歌詞は楽譜には当たり前のように必要なのです。

 

ところが、この書き方を教えてくれる場所はたぶん、ない。少なくとも私の青春時代にはありませんでした。なので、先輩方からルールを直接教わったり、市販の曲集を参考にしながら書いたものです。

ボーカル譜を書けたほうがトク

かつて、ギターの採譜者からの楽譜原稿をとりまとめて浄書屋さんに発注する仕事もしていましたが、ギターはそこそこ書けるのに、ボーカル譜を正しく書けないために、こちらで修正したり書き足したり、手間がかかって困った経験があります。

 

これが修正などなく、一発で浄書屋さんに渡せたら、どんなに時間が節約できたことでしょう。

 

編集者サイドから言わせてもらえば、手間がかかってしまう採譜者はだんだん使わなくなります。これは現実です。ショボーン

 

せっかくピアノやギターの耳コピができても、ボーカル譜が正しく書けなければ、仕事としては失格なのです。

 

でも、書き方のルールさえ覚えれば難しいことではありません。これから仕事にしたいと思う方には、ぜひボーカル譜をマスターしておくことをおすすめします。

 

では、またお会いしましょう。ニコニコ

 

ボーカル譜って何だろう?気になった方は曲集などで見てみてくださいね。

 

■月刊エレクトーン5月号 19ページ下
「続・楽譜のルール」3回目はオクターブ記号について書きました。

 

 

 

■ピアノ教室レッスンブック
独習者の方の教材に、また、レッスンの副教材としてご利用いただけます。掲載曲17曲全体を短くまとめたサンプル音源はこちらでご覧いただけます。→youtube