スタジオでバンド練習をする時、キーボードの電源をONにしただけでは外に音が出ていきません。スピーカー付きのキーボードであっても、そのボリュームだけでは全然足りないので、さらに音を大きくする必要があります。
ピアノしか弾いたことがない人は困ってしまいますよね。
どうするのか・・・
アンプ(またはミキサー)につないで、そこから音を出せるようにします。
よくギタリストが使っているようなシールドケーブル、それを使います。
楽器屋さんでは「シールドください」とか「ケーブルください」と言えばわかります。
とりあえずは3mくらいのケーブルを1本持っていれば良いでしょう。
「配線が苦手なんです・・・」とか言って逃げないでくださいね。バンドやる人の基本ですからね。
今回はこのケーブルのつなげ方について、お話しておきましょう。
楽器に限らず、オーディオ関係でもそうですが、配線の基本は「OUTからIN」なのです。どこから出して、どこに入れるのか。配線で迷った時は、この流れを思い出してください。
キーボードのOUTPUTを見ると、たいてい穴(ジャック)が2つあります。
L/MONOとRがあるかと思います。
えっ! ケーブルが1本しかないのに、どっちにつなぐのだろう?
普通は、L/MONO端子からアンプのINPUTにケーブルをつなぎます。
どっちの穴につなぐかで、出てくる音には次のような違いがあります。
L/MONOにつなぐと……左右の音がひとつにまとまって出る(モノラル)。
Rにつなぐと……右の音だけが単独で出る。なので、左の音は聞こえない。
という違いがあるので、覚えておきましょう。
なお、L/MONOとRの両方から1本ずつミキサーのL、Rにつなぎ、PAスピーカーから音を出せば、キーボードの音はステレオで出力されます。
今日はここまで。配線は楽しいよ! キーボードの斉藤でした。