これは、70代半ばでソフトパステルという絵画をはじめ

90歳まで描き続けた父のお話

生前に個展を開きたかったけれど叶わず亡くなってしまった…

でも、なんと!死後に夢が叶った奇跡のお話です。

 

前回までの経緯はコチラ

 

父が亡くなってから3ヶ月が経とうとしているある日

近所で懇意にさせていただいているレストランのオーナーさんから

「うちのお店で絵を展示してはいかがですか?」

という何とも有難いお話をいただきました。

 

そのレストランへはある時期毎週通っていて

父も大好きなお店

 

こんなに嬉しいお言葉が頂けるなんて思いがけないこと

 

しかもあれよあれよという間に話は進み

時間ない中フライヤーは私が作ることに

 

前職はひたすらチラシばかり作っていたのでようやくプライベートでも生きた音譜

これって最高の親孝行かしらビックリマーク

 

母の想いを聞いていたので、キャッチコピー、レイアウト配置もカラーも

全てすぐに降りてきたスター

なので1時間ちょっとで完成チョキ

 

飾る予定の絵は10点ちょっと

 

額は母が死にもの狂いでジョイフル本田の画材店で調達してくれて

4月29日、生きていたら父が91歳の誕生日という栄光の日から

開催をさせていただくことに

 

「よい回顧展にしようね」とオーナーさんが言ってくださり

なるほど!これは回顧展というのだ!!と初めて知りましたお願い

 

レストランの奥にある部屋は元々素敵な油絵が飾られていたけれど、

全て外して他の部屋に移していただき

無事父の絵を飾ることができました

 

こちらのレストランはお庭も美しく、入り口から見た構図が全て風景となり

魅了されるほど

 

絵になる。っていうのはこういうことだわと感動を覚えました

 

初日の夜は母と家族、腹違いの兄とでお祝いをして

お店にくる度にオーナーさんがチラシを持ってお客様にPRしてくださり

多くの方に父の描いた絵を見ていただくことができました

 

生きていたら「ありがとね〜」って何度も何度もいう父の声が聞こえてくるよう

 

最終日は1週間延期いただき、5月28日まで

 

あっという間の回顧展でした

 

感謝とかそんな簡単な言葉では表現できない

温かい愛をずっと感じつつ

 

この回顧展をこんなに早く開催いただいたからこそ

早くに悲しみが癒やされて

私の中では吹っ切れたものがありました

 

父は亡くなる2ヶ月は本当に苦しんだけれど

死後は本当に天に帰って笑顔になれた

 

そして優しく見守っていてくれるのだと

実感することができた

 

生涯に残る奇跡的な出来事でしたが

実現してくださった伊太利亭のオーナー高島利幸さまへ

 

この記事をしたためるまでちょっと時間がかかってしまいました。

急遽多忙になってしまったのと

思い出すだけで感動が込み上げてきて泣けちゃいました

 

感謝の気持ちでいっぱいです

ご恩は一生忘れません