生前父が何度か言っていたこと
『個展が開けたら良いなぁ!!!』
70歳半ばで仕事を引退し
ソフトパステル画をはじめた父
油絵じゃなくてなぜパステル画?
経緯は定かでないけれど
特にこれといった趣味もなかったようなので
すぐに画材をプレゼントすることに
200色の木箱入り!
当時でも結構お高かった記憶あり
結構気前のよいなー私
父がすごーーーーーく喜んでくれたのでうれしかった
それからというもの絵に没頭し、展覧会にまで出典し
ちょっとした賞までいただくようにもなりました
記憶に新しくあります
当時は私は都内でひとり暮らしをしていたし
一時は福岡という遠方にいて
結婚してからようやく親の近くに住むようになり
気づけば父は80歳半ば・・・
子供もまだ産まれたばかりで
個展なんて、開けなかった。。。
インターネットで物を売ることを得意としていても
いざ『絵画』となると、どうやって撮影すれば良いの??
ECをオープンするまでの余力がナイ
と思考が止まってしまった
そんな折、父は足を骨折して入院もしたし
『個展』ということすら思い出さなくなっちゃった
絵画展を開くにも、搬入搬出したり受付したり・・・
本当に想像以上にとても大変なんですよね
でも、そんなことは気にもせず
多分諦めていたんでしょう…
『ありがとね〜!よい画材をプレゼントしてくれたから
ここまで描けたんだよ〜。それだけで十分!』
と何度も何度もお礼を述べてくれたことが印象的でした
だから、母には内緒で、追加で画材を買い足してあげたっけ
個展を開けなくても
実家が近いのに絵をきちんと見る時間を作ってあげられなかったこと
これが唯一の後悔となってしまった私
それが父が亡くなってまだ3ヶ月も経たないうちに
あることがきっかけで夢が叶えられることに