みなさんの花粉症対策教えてほしい
こんにちは!薬剤師のたかまるです
今回はみなさんに是非伺いたいのです...
花粉症の体質改善でいろいろ噂されていますが、みなさんが意識していることって何かありますでしょうか?
例えば、
- 「グルテンフリー」の食事にしている
- 腸内環境を整えるために何か特に食べている
- 花粉症に効くツボを押している
- ストレッチやマッサージをしている
- 花粉症対策のための本を読んで実践している など
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こんにちは!薬剤師のたかまるです
今回はみなさんに是非伺いたいのです...
花粉症の体質改善でいろいろ噂されていますが、みなさんが意識していることって何かありますでしょうか?
例えば、
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こんにちは!薬剤師たかまるです!
花粉症で受診を考えている人もいらっしゃるのではないでしょうか?
それ自体は間違ったことではありません
しかし、現代の治療法では根治できないのをご存じでしょうか?
花粉症が日本国民にとって由々しき問題になっているため、今回切り込んで解説していこうと思います
受診すると、内服薬(飲み薬)、点鼻薬、点眼薬(目薬)が症状に合わせて処方されます。
これらすべて対症療法になります。
対症療法とは、鼻水が出ていれば鼻水を止める薬を、目がかゆければかゆみを抑える点眼液を使って治療していくということです。根治療法ではないということです。
確かに、薬を使用している間、症状は緩和します。
ただし、副作用で眠気が出たり、集中力が低下したり、口が乾燥したり、そして、長期で飲めば肝臓や腎臓に負担をかけるでしょう。また、症状が悪化するたびに、薬が追加になったり、別の成分の薬に変更し経過観察、そして、薬の効きが悪くなり新たに薬を追加したり変更します。真面目に定期的に受診し薬をしっかり飲んでも、毎年花粉症の時期になって薬をもらいに受診しなければなりません。
受診しても花粉症は治せないとはいえ、
我慢せずお薬の力をかりましょう!
処方箋不要でドラッグストアやオンラインストアで購入できる市販薬(OTC医薬品)
で十分治療できます!
こちらでおすすめの市販薬紹介しています
たかまるおすすめOTC医薬品は、お薬の効果や副作用による安全性が担保されている商品のみご紹介しています。
市販化される前は処方箋が必要な医療用医薬品だったもので、高い有効性・安全性が厚生労働省に認められ、市販化されたものです。これをスイッチOTC医薬品といいます。
まずはOTC医薬品を使用することをおすすめいたします
理由としては3つです
いかがだったでしょうか?現代の花粉症治療は対症療法であるため、根本的な治療はありません。
インターネットでは、日本人の食べ物の歴史的変化や自然や気候変化などと様々な原因で花粉症患者が昔と比べ急増していると謳っていますね。今後たかまるは、みなさまにしっかりとしたエビデンスがあり信頼できる情報をお伝えしていきます!
人生100年時代と言われてますが、健康に生き延びるには自身の医療リテラシーを磨く必要があります。薬剤師たかまるが皆様のお役に立てるように頑張ってまいりますので今後ともよろしくお願いいたします。
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こんにちは!薬剤師のたかまるです
花粉が原因で目の症状が出ている方も多いのではないでしょうか?
そこで、たかまるがドラッグストアですぐ購入出来て、薬剤師のたかまるが選ぶ花粉症用目薬をご紹介します!
目の痒み、充血、涙目が多くの方で共通の症状ですね。その他に、目が腫れぼったい、目やに、目がゴロゴロする、霞むなども伴うことがあります。
原則として、目の症状があらわれている場合
コンタクトレンズの装用を控え、メガネに切り替えましょう!
花粉症対策をするのが前提になります。まだ読んでない方はこちらから
ジキナAL点眼液
有効成分:
・ケトチフェンフマル酸塩
ケトチフェンフマル酸塩は、第2世代抗ヒスタミン薬として今でも医療用として使われていて、「アイリスAGガード」はスイッチOTC医薬品です。
※スイッチOTC医薬品は、医療用で使われていた成分が有効性・安全性ともに認められ市販化した商品を言います。
特徴として、ヒスタミン受容体阻害作用とケミカルメディエーター遊離抑制作用のダブル作用をもつ数少ない抗ヒスタミン薬です。(通常の抗ヒスタミン薬は前者のみ)
ダブル作用をもつ抗ヒスタミン薬は、オロパタジン塩酸塩(パタノール点眼液)とエピナスチン塩酸塩(アレジオン点眼液)のみで、現在医療用医薬品にしか取り扱っていません。
簡単にまとめると、
ジキナAL点眼液は、「効果がしっかりあって、病院でも処方される安全性の高いもの」ということ
理由としては、クロルフェニラミンマレイン酸塩が配合されているためです。
・クロルフェニラミン塩酸塩は、第1世代抗ヒスタミン薬のため、効力が第2世代のものに比べて高いです。よって、まずは第2世代抗ヒスタミン薬を使用し、それでも悪化するようであれば病院へ受診するとよいでしょう。(受診の目安になる)
・医療用で使用される第2世代抗ヒスタミン薬の「アレジオン点眼液」「アレジオンLX点眼液」はソフトコンタクトレンズ装用時でも使用できます。(より安全性の高いものを選んだほうが良い)
ただし、病院へ行けないやむを得ない場合は我慢せず使用するのも検討しましょう。
ウイルス性、細菌性の結膜炎の可能性もあるため、市販の目薬を決められた期間使用しても効果がなければすぐ受診しましょう。
アトピー性角結膜炎、春季カタル、巨大乳頭結膜炎などの別の原因が考えられるため、受診の上しっかり検査してもらうようにしましょう。
その他、目の症状で不安な場合は受診しましょう。
いかがだったでしょうか?目がかゆくなると、目をこすりたくなると思います。まずは我慢せず目薬を使用するようにしましょう。
こすると悪化しやすくなるので、目薬を使用するとともに、花粉用メガネで花粉の付着を防いだり、ソフトサンティアやウェルウォッシュで花粉を洗い流すなど生活習慣の中で花粉対策も行っていきましょう
参考資料
・ 2003 Oct;87(10):1206-11.Efficacy and safety of ketotifen eye drops in the treatment of seasonal allergic conjunctivitis
・ 2003 Mar;13(2):128-33.The anti-allergic effects of a cromolyn sodium-chlorpheniramine combination compared to ketotifen in the conjunctival allergen challenge model
・アレルギー性結膜疾患診療ガイドライン(第3版)
・鼻アレルギー診療ガイドライン2023
・アレルギーポータルhttps://allergyportal.jp/
・ザジテン点眼液インタビューフォーム
・リザベン点眼液インタビューフォーム
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こんにちは!薬剤師のたかまるです
晴れの日は気持ちがいいけど、花粉が気になってマスク外せないですよね
薬剤師 たかまるが、スギ人工林はなぜ植えられたのか、なぜ花粉症を引き起こすほどの花粉をつくりだしてしまっているのか、解説していきます
スギの原産地は、日本です。
学名にも japonica(日本)とありますね。
天然木は秋田杉、春日杉、屋久島杉が良く知られていますね。ちなみに秋田杉は日本三大美林の一つです。
スギの名前の由来は、樹木が直立に成長していく「直木」から来ていると言われています。まっすぐ伸びたスギは木目が美しく、高い通気性や調湿性などから構造材や造作材、建築用材などに使わています。
スギ人口林が人工林の中で最も多い理由として、1950年代の高度成長期に住宅建築用材などの需要が増え、利便性の高いスギの造林が推進されたのが要因です。今では森林全体の約4割が人工林で、スギ人口林は人工林全体の4割を占めるほどです。
スギは樹齢20年を超えると、花粉が多く作られるようになります。
花粉飛散のサイクルとして、夏に花粉を作る雄花を形成し、秋にかけて花粉を作っていきます。その後、冬になると休眠状態になり、暖かくなった春に雄花が開花し、花粉が飛散し始めます。
農林水産省の調査によると、スギ花粉の生産量は、花粉がつくられる前年の夏に日射量が多く、降水量が少ないほど、翌年の春、花粉の飛散量が増えるとされています。また、雄花があまり作られない年の翌年は、雄花が増加する傾向もあります。この影響で、花粉が多い年と少ない年があるのです。
現在、造林推進で植えられたスギ人工林が30年を超えていることから、花粉の飛散量が年々増えているわけです。
確かに、政府もスギ人工林の伐採を考え、花粉発生源対策を柱の一つにしています。
ただし、伐採した後をしっかり考えねばなりません。伐採後、新たな植え替えをしなければ、水害や山地崩壊になる恐れがあります。また、伐採した木材の有効活用できるかが問題となります。
よって、簡単ではありませんが、計画的な植林と伐採木の需要を高めていく必要があるのです。
政府の花粉対策の3本柱についてはこちら
いかがだったでしょうか?スギが今や花粉症の原因となった背景を知り、現在の花粉対策の課題が見えてきたのではないでしょうか?今後、政府の花粉対策の動向も気になりますね。たかまるは今後ともみなさまに花粉症に役立つ情報を提供していきます。
参考:・農林水産省Webサイトhttps://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/kafun/qanda.html
・花粉症環境保健マニュアル2022
https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/2022_full.pdf
・環境省Webサイト
https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/
こんにちは!薬剤師のたかまるです
花粉の飛散情報がテレビの天気予報でおなじみになってきましたね
アレルゲン免疫療法や舌下免疫療法など、テレビでも紹介されて知っている方もいるかもしれませんが、
それでは、たかまるがみなさんのお悩みを解決いたします。
アレルゲン免疫療法は、アレルゲンを少量から徐々に増やして投与していき、体質を変える治療法です。現在は、花粉症に対しては、スギのみが適応となり、からだに安全な低用量からスギ花粉抽出物を体内に入れ、体質を少しずつ変えていきます。
方法としては、舌下免疫療法と皮下免疫療法の2つがあります。
皮下免疫療法は、注射で行う方法で、1960年代から保険適応で行われています。
2014年に舌下免疫療法が保険適応化し、舌の裏で錠剤を溶かす方法が追加になりました。
アレルゲン免疫療法で根治するのは、約20%と言われていますが、少しの症状は残るものの使用してよかったという方が約30%、効果を感じ症状が気にならなくなったと思う方が約30%と言われているので、全体の80%以上の人に有効と言われています。
皮下免疫療法
治療開始から6カ月ほどかけて、最大濃度まで増量します。最大濃度に達した後は4週間に一度受診し注射で投与していくというサイクルを継続していきます。
舌下免疫療法
最初の1週間は2、000JAU錠を使用し、2週目以降は5、000JAU錠を使用していきます。舌の裏で錠剤を溶かす方法で毎日1日1回継続していきます。4週間に一度受診する必要があります。
口の中の痒み、不快感
のどの痒み、不快感
耳の痒み など
治療には、3~5年が必要になります。
そんなに長いの?
いかがだったでしょうか?アレルゲン免疫療法が現在の花粉症を根治できる可能性を秘めている治療方法なのです。ヒノキやシラカンバなど他の花粉に対しても早急に治療ができるようになって欲しいですね。まずはスギ花粉症の是正を舌下免疫療法でできるようにたかまるは期待しています。
参考:・Efficacy and safety of sublingual immunotherapy for two seasons in patients with Japanese cedar pollinosis 2015;166(3):177-88
・Long-term sublingual immunotherapy provides better effects for patients with Japanese cedar pollinosis2021 Aug;48(4):646-652.
・Effects of sublingual immunotherapy on nasal symptoms and sleep disturbance in patients with Japanese cedar pollinosis 2021 Aug;48(4)
・Recent development on the use of sublingual immunotherapy tablets for allergic rhinitis2021 Aug;127(2)
・Efficacy and safety of sublingual versus subcutaneous immunotherapy in children with allergic rhinitis: a systematic review and meta-analysis 2023 Dec 15:14:1274241.
・ゆたクリニック https://yuta-clinic.jp/tick-immunotherapy/