正直者の憂鬱・ヱ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

僕より多くの授業

取ってるエムが

今日はこの後

約2時間後に

授業があって

 

予定のない僕と

ここで別れて

ランチに出ると

 

次の授業から登校してくる

知人との待ち合わせが

どーのこーのと

手短に予定を告げるの

 

はいはいと

 

出掛ける前の慌ただしさにも似た

一方的な報告として

聞き終える頃には

 

…結局

エムの周囲が賑やかになるにしたがって

僕のお節介で始まった

社交の講義が

成功したって功績になり

つつ

 

エムに付きっ切りだった

自分の方が

他の顔馴染み

増やせないまま

 

学校と家と

時々先輩関連で

大きな変化なく

広がっていかないで

現在

 

…チルな時間が増えたなぁ…

ぼんやりした時に

考えるのは決まって

 

…彼はなにをしてるだろう?

って事

 

必須教科の授業でも

ここ最近

見かけない事が増えて

 

他人事ながら

もうあと数回

出席しないでいたら

単位以前に

 

試験を受けれなくなる教科もある

…って現実を

彼はどう考えているのか

 

直接問いただしたいの

山々なれど

 

交換した

SNSは

少し前から

既読すらつかない

音信不通で

 

確実に連絡が取れるツール

…と言えば

先輩経由で手に入れた

直電ナンバー

 

…になる…けど

 

これは緊急でないとダメって

条件があって

 

なぜなら

彼側が通話してきた理由に

緊急性を感じなかった場合

それ以降

繋がらなくなるから…って

もろ刃な剣である

最後の砦…で

 

だからつい

覚えるくらい

眺めた番号に

 

僕は未だ

掛けたことが無くて

 

持ってるだけの持ち腐れ感

無くもないまま

今日も

 

見かけなかった彼の姿

探して

構内の

立ち寄りそうな場所

さらっと

流し確認しつつ

 

…昼飯…っても

腹は空いてない

とは言え

がっつりランチタイムに

そいう処は混み始めるから

 

食事をとるなら

速いくらいの今か?

 

けど

外に出ての飲食だと

時間云々関係なく待たされるし

高いし…面倒だなぁ

 

って

コンビニでの手軽な食料品と

学食のランチと

両てんびんに乗せつつ

 

居ないとは思いつつ

一応

駐輪場だった旧校舎の

ハーブの植わった場所

見回ってから…と

 

建物から外に出れば

 

珍しい…集団の影

 

…なにやってんだろう?って

ピロティ―突っ切って

裏に回ろうと

 

集団の塊を眺めれば

 

どうやら

迷い込んだ動物?

 

かわいいー…って

 

きゃっきゃと

愛でる女性の声に

 

…犬?猫か?…を

保護…ではないな

何してるんだ?と

取り囲んでる野次馬の集団だった

塊に

意図的に近づけば

 

おやおや…

 

彼らの手元が見える頃には

それは

犬でも猫でもなく

 

飼い主だろう人の肩に乗った

小さいサルで

 

…あ…リスザルだ…と

 

構内の緑多い中庭を

散歩コースにしてる

近所の住人は多く

 

最近

サルを連れたおばぁさん…ってのが

話題になってたの

思い出して

 

彼女がその人か

 

群がる生徒の様子からも

気さくに触らせてくれてるのだろう

 

丁度

予定もない僕は

 

ふらふらっと

女の子の多い

集団に

サル目当てで

近寄ってみた

 

 

  つづく