正直者の憂鬱・オ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

流石に

後ろを向く生徒に

前を向きなさいと

 

教授がマイクで注意を促すと

 

退屈な授業中の

空気が

いつもと違う事に

気付く

 

なんなら

とっくに終わってる

悪ふざけモードに

未だ

スイッチングした

数人が

 

特徴あるくしゃみ

誰だ誰だの

野次馬丸出しで

頭動かしてる動き

 

ウェーブの波のように

 

教授の注意以前に

授業態勢に戻ってた生徒の

数人も巻き込まれて

 

野次馬グループ同様

ソワソワと落ち着きなく

 

こそこそと話している様子

 

見覚えある光景で

 

あぁ…そっか

 

隣のエムに視線向け

授業中

目が合う事のない

綺麗な横顔に

 

圧掛ける視線

送りつつ

 

エムと僕の噂の時にも

ああいうの

よく見たなぁ…って

 

懐かしい感覚に

誰がターゲットでも

似た様な反応が見られるのか

 

週一単位で劣化してく

人からの注目

 

…別にそういうの

望んでいた

訳ではなかった

けど

 

遠ざかると

寂しくはあって…

けどこういう感情

共有できるはずの

 

エムは変わらず

我関せずで

 

だから

 

…新しい

弄りの対象と

今後

傷のなめ合い

出来るか…も

 

 

完全無視する

エムとは

真逆に

 

しっかり顔を伏せ

からかわれる事への

拒否

 

既にリアクションしてる分

 

…どんな反応してくるのか

 

て嫌なノリ

 

感じさせる

一部の生徒の好奇心が

たまに

周囲に広がっていく

現象

 

知ってるから

 

只でさえ

 

興味ある訳でもない

必須教科の為に

講義室まで

通う労力を

 

ペイできる程度の

楽しみ

見出そうとしてるっぽいの

 

分からなくもない

 

 

肴にされる側は

たまったもんじゃない

 

エムと僕への関心

 

慣れって感覚と共に

周囲に

受け入れられてる安堵もあって

 

まだ

顔を上げそうにない

 

机に突っ伏した

男子学生の

 

どうすんだよって

収拾のつけ方

気になる態度を前に

 

そういう処が

弄りたい側の刺激になってるんだって

気付けよって

言いたいの

山々に

 

名前も知らない

ただ

くしゃみした事で

注目を浴びてしまった

男子学生が

 

もしも自分だったら

想定し

 

状況の

落としどころを

模索してみれば

 

パターンはそう

多くない

 

…と言うのも

 

頼みの綱の

教授の一声の効力も

たいした影響力なく

 

現状なうえ

 

義務教育ではない

大学生相手に

 

教授側も

 

寝てようが

本を読んでいようが

 

自己責任って事で

 

必要以上の注意や指示を

 

講義中に挟まないって

スタンスの様で…

 

粛々と

 

「次のページね

 

 ここの文章は

 …不要な統計の説明なので

 塗りつぶして…

 

 もしくはバッテンをして…」

 

教科書の改正の指示

再開されてて

 

…いやこんなに

訂正が入るなら

教科書

新しく作り直せばいいモノを

 

とか

思いつつ

 

突っ伏した彼の

何もできない状態

気になって

 

つい

 

チラッと

そっちに目を向けた

 

 

  つづく