正直者の憂鬱・カ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

今日の必須教科は

結構がっつり授業形態で

 

教授作成の教科書

朗読から始まり

いわゆる

そのエピソードに合わせた

要点を語る…っていう

 

教授の講談と化した

100分の

今は序盤

 

まだ学生の多くが

集中力欠いていない

講堂内は

 

人数のわりに

静かで

 

とは言え

教授の声は

マイクを通しても

ぶつぶつと

 

日本語特有の

平坦なリズム

 

心地いいっちゃ

心地よくて

 

…もう10分も

教授の声 聞いてたら

 

聞いてる生徒の3割は

夢の世界へ

向かってしまうだろう

…なぁ……

 

って感じつつ

 

僕自身も

隣のエムが

定期的に教科書

 

ぺラペラめくる音すら

心地よく

 

このまま目を閉じれば

すっと

寝落ちできそうな感じ

 

ふわふわと

意識

飛ばしかけたの

 

一旦

意志を強く持って

まぶた

落とさないよう

くっつけたままに

ならないように

 

息を吐きつつ

目を開けて

 

一瞬 外的刺激

って事で

 

窓の方に目を向ければ

 

僕が視線向けた

逆方向から

 

「きゃんっ…くぅ」

 

女性の声だろう

何か驚いた時の

奇声のような

 

キーの高い

何処から出してる?

って声

 

教授の声を遮る音量で

響いたから

 

悲鳴?かと

 

僕同様に

声のした方へ

目を向ける面々

 

発した声の主らしい

女性の姿

探る

声のした周辺に

それらしい姿なくて

 

少し前の

僕同様に

眠気と戦う…系

集団が

視線向ける集団と同じように

 

???

 

あれれ?って

 

キョロキョロしてる頭の様子

越しに

 

教壇の教授に目を向ければ

 

教授も

話してた内容

 

女性の声にびっくりして

飛んだのか

 

今はマイクから

咳払いが

聞こえてきて

 

講談事態中断してる

って状況になってて

 

さぞや

声をあげた女性

注目されてる事に

 

居た堪れないだろう

 

目覚ましになった

生徒たちが

誰だったんだ?って

探ってる目の先で

 

声の主を知る友人たちか

 

笑い堪えてる風な

ヤローだけのグループ

 

…なんだ?悪戯か?

 

とか

思いつつ

 

お経のような教授の語り

また

再開されてて

 

…ふぅぅ…

 

教授の話してる部分が

どこなのか

手元の教科書に

視線向ければ

 

「っくぅ…しゅぅ」

 

再度

例の女性の…

 

これは…くしゃみか?

 

「…しゅぅ…えっ…」

 

癖の強い

けど

可愛らしい声に

 

こんどこそ

誰だ?

視線 声のする方に

向ければ

 

 

例の男性グループの一人が

教科書に

うずめてるから

 

え?

今の可愛いの

…男…だったっ…て事?

 

ぱちくり

瞬きしながら

 

男の顔

確認したくて

 

視線外さずにいれば

 

 

「…お大事に」

 

講義中の教授が

マイクを通して

 

くしゃみにリアクション

向けたから

 

男の方を見てた

僕…以外の数人も

 

教壇前の教授へと

視線

直し

 

くすくすと

少しだけ

和んでる周囲と一緒になって

 

「…かわいいくしゃみだったね」

 

ひそひそと

エムに囁けば

 

授業

中断された格好になった

ハプニングに

 

まるで興味ないって

顔で

 

「…何の事?」

 

ガチで

聞き返されて

 

ちょっと

あれ?って

驚いた

 

 

   つづく