正直者の憂鬱・メ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

「先週メッセージの返信

 遅かったの

 …出掛けてたから…って本当?」

 

 

必須教科で始まった

週明けの構内で

僕からの

「おはよう」の挨拶に

 

がっつりプライベートに

踏み込んでくる質問で返した

エム

 

…他人のスケジュールなんて

これまで気にもしないスタンスで

マイペースな彼女は

 

自分のペースが乱されることを

嫌っての

 

何してた?大事な用事だったの?

 

…の確認がしたいのだろう

 

とか 想定しつつ

 

エムからのSNSの内容は

要は

2日後のお昼の予定の確認

 

…だったから

まだ今日と言う直接会う機会

あった分

返信に重要度

感じず

 

つい…

 

「…あぁ先輩の荷物持ちで…」

 

メッセージの返信にも

一応

先輩と一緒だったこと

書いておいた

 

「…車で行ったの?」

 

外出の規模が

近所とかのスケールではなかったことが

どうやら

引っかかっているのだろうか?

 

「…車で行ったね」

 

アプリのアップグレード後

着信音が変わって

 

メッセージに気付き辛いの

前にも話題に出した

けど

 

遅くなってごめん

 

ってのは

返信にも書いたし…

 

「…どこ行ってきたの?」

 

珍しく

エムの取り調べ

始まってる様子に

 

サクサクっと

答えて時短で済まそうと

 

「先輩の親類が住む町で…」

 

地方都市の町名

出したところで

 

エムが知っているとは思えず

まず

その土地に行く事になった

理由を端的に説明できればと

 

ざっくり

かいつまんで

 

祭りの参加人数

割り増す協力に…

 

って要点を解釈してもらえるよう

概要から導入すれば

 

「なにそれ…

 親戚に挨拶に行ったって事?」

 

 

おっとっとぉ…

 

エムの表現の仕方には

 

肯定できない

余計な 誤解の種

 

含まれて見えたから

 

 

「…いや…

 違うけど…違わないか?」

 

 

実際

祭りで先輩の親戚の

オジサンって人に会った事

思い出して

 

祭りの協賛をしてる…

とかで後半

軽く観光案内してもらった経緯が

あったりして…

 

その際

祭りの概要なんかも

教えてもらってて…

 

「ほとんど農家じゃなくなって

 祭りも形式でしかない…とか

 残してくの難しい文化っての増えたって」

 

学んだこと

 

何気に

エムにも伝えられればと

 

「最近のお祭りとか行ったことある?」

 

僕自身が

随分離れていた

行事への興味

 

彼女にあるのか

確認から入れば

 

 

「…そんな話は聞いてないのよ」

 

ばっさり

断ち切られた僕の発言

聞いてないと言われれば

それ以上

語ることが出来なくなって

 

えぇっとぉ…

 

語りかけてた口

つぐめば

 

「なんなの?

 プライベートも拘束する

 その 先輩って

 

 わたし面識ある人かしら?」

 

 

ちょっと

イラっとした様子で

 

エムが食ってかかってきた

 

 

  つづく