正直者の憂鬱・ソ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

僕が聞いた話だと

 

目を惹く美人のエムを

もさい男二人が取り合っている

…訳ではなく

なぜか

もさい一方の男(僕)を

不思議ちゃん系の2人が

取り合っている

 

…的なトライアングルの関係を

極々一部で囁かれている

って…噂

 

その出何処はたぶん

 

エムをアイドル視している

かまって欲しい

けど 近づけないって

拗らせてる連中による

 

エムから僕を遠ざける

一旦なのでは?…と推測しつつ

 

そんな子供じみた…

しかも遠回りな…

とか思う反面

 

存外

勉強に特化した環境で育った

彼らからすれば

目標突破した今からが

現実身近での

遅いアオハルSTARTって事になり…

 

よく分かんないけど

 

まぁ

不特定多数が集められ

ひとつの空間で時を

共有する回数が

日常的になれば

 

あれこれ過干渉的な者も

現れてくるもので

 

人との関わり合い方や

距離の取り方を

それぞれが学ぶ

場であり

対処を実践していく

時間でもある…のが

学生生活って奴な訳だから

 

色々あって然るべき…

 

なので

エムは飄々としてるから

僕が

過剰反応しないように

己をセーブしつつ

とはいえ

 

ある種のエンタメ気取って

面白くしたくもある中

 

ほぼ

欠けることなく

みんな出席する

必須教科の授業前の今

 

ごく一部だけだろう

けど

その噂の三つ巴

目の当たり…って現状

 

ちなみに

 

昨日まで

彼が

休んでた…って事で

 

注目もなければ

僕側にも

構える姿勢などなく

 

まぁ

いつもの

やっかみに似た視線も

エムの存在に慣れてくれば

自然と周囲から

薄れてきていたし

それに

必須教科以外の

僕が取ってない授業で

単独のエムに声を掛け

親しくなった者も多く

 

付き合えばわかる

エムの

放っておけない様子に

世話焼きタイプの女友達が

 

僕とエムの間に

男女のそういうの

ない事を証明するように

どんどん

割って入ってくるようになって

 

エムとつるむ時間が

減りつつある

一方で

 

休んでた彼が

絶対口外しないけど

僕の本命だから

 

当然

よければ…って

逃げる道を与えつつ

あれこれ

理由をつけて

一緒に居れる状況を

作っていれば

 

 

言わずもがなで

見えてくる

 

噂はやっぱり

只の噂だった

 

って結果論

からの

 

次にエム絡みで

何かしらが語られるとき

 

もう僕の事は上がらないだろう

確信しつつ

 

でもちょっとだけ

エムの影響下で

注目されてた分の余波は

 

彼への友情以上の感情

悟られてはまずい

監視の目になってて

 

どこかで

演じてる表情

崩せないまま

 

自分の髪を練習用に

提供できちゃうくらい

大好きな彼女の話

聞いて欲しいとばかりに

 

彼の塩対応にも動じず

僕に後ろから

話しかけて来てた

青い髪の男が

 

急に彼女自慢

止めたから

 

あぁ…教授が来たか?

教壇に目を向ければ

 

まだ人の影なくて

 

ただ

僕の斜め前の

空いてた席に

 

エムとミコさんが

やってきたから

 

「あれ?どうしたの?」

 

驚いてつい

ミコさんの方に声を掛ければ

 

 

「…後方の席だと映像が見えないって」

 

エムが言ったから…と

 

多分初めてになるだろう

必須教科で離れて受講する

スタイルだったのが

 

結局

いつものように

声の届く距離でありつつ

それぞれに

話し相手が隣に居る

グループを形成していた

 

 

 

  つづく