正直者の憂鬱・ネ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

「…おはよう

 講義前のディスカッション?」

 

必須教科の受講時間前

…と言う事で

 

受講生が講義室へと向かう中

エムに声を掛けてきた女性

 

僕とも面識があるから

ニッコリ笑顔で

僕らに声を掛けてきた

彼女に

 

「おはよう」

 

と返す

 

最近

エムといると

話しかけらるシーン

増えてて

エム自身

単独行動も減り

それなりにつるむ女友達も

特定数出来た様で

 

僕にも気さくな挨拶

してくれた

彼女の名前は…

 

「ゲームの上手なミコさん」

 

エムの増えつつある友人を

把握する方法か

その人の特徴を

名前に入れちゃうところ

 

本人に了承を得てるのか?

とか

ヒヤヒヤしつつ

 

…女性にゲームがうまいて…

誉め言葉になってるのか?

 

 

微妙な愛称に

 

僕の方が気を遣う格好になって

 

 

「…ゲーム?今何やってるの?」

 

早速

エムの隣に座った

ミコさんに

話しかければ

 

「え?それ聞いてくる?

 彼 ゲームの話大丈夫な人だっけ?」

 

おっとっとぉ…

 

僕の世間話の始め方に

腑に落ちないって顔した

ミコさんが

 

エムの方に確認

とる展開に

 

疎外感

 

…まぁ

 

好むゲームの種類で

その人となりが

なんとなくわかるから

 

親しくない僕に

勝手な印象抱かれる情報を

迂闊に 話したくないのか

な?

 

って

判断しながら

 

エムが彼女と居るなら

僕は離れてもいいかも…

どうせエムとの

発展性のない

印象操作の話し合い

継続は不可能になったわけだし

 

誰かの耳がある以上

彼の話をしたくないから

 

「…じゃぁ

 僕行くね また後でね」

 

 

講義前の待機時間

 

別に示し合わせて

つるんでた訳じゃない

 

ただ

ついでだし…

互いの近況報告

的な雑談の

時間だっただけ…

アピりつつ

 

講義室の廊下側

ピロティ―状態の

構内出入り口にある

 

座れる空間での

時間つぶしから

離脱しようと

立ち上がれば

 

「え?なんで?いればいいじゃん」

 

ミコさん

 

自分がお邪魔したって構図

避けたいとばかり

 

僕を引き留める

けど

 

 

「…違う便所」

 

100分の拘束前に

最低限の準備だ…と

 

告げて

制止は不要と手を振れば

 

「…じゃぁ私も行く」

 

エムが

珍しく

僕から離れない意志

でもって

 

「これ お願いしてもいい?」

 

席取りを

お願いと

自分の荷物

彼女に預けてるの

結構強引で

 

「あぁ…うん」

 

…と答えてる

ミコさんに

 

僕の方が恐縮する気分で

 

追いかけてきたエムに

 

「…いいの?」

 

僕との連れしょんって

 

いいのか?お前のイメージ

とか

言いかける

 

「生理現象も諸共に…って

 女の子の文化なんでしょ?」

 

…いや

そうかもしれんが

 

それを僕とやっても

違うでしょうって

 

「次からは

 …女の子同士でやんなよ」

 

歩きながら

 

あまり深く考えないで

そんなこと言ってれば

 

 

「…なんか

 異性間の

 どーのこーのが

 今は

 同性間でも

 あーだこーだ

 聞かれるのって

 なに?

 そう言うの流行ってんの?」

 

エムが

女友達との距離感

まだ

よく分かっていない様で

 

成る程ね

僕との関係に

現状

含まれていない

スキンシップなあれこれが

有って然るべきって態で

語られているのだろう

女子トークの内容に

 

最近の

性のニュートラル化

著しいがゆえの混沌もあって

 

エムの中ですっきりしないまま

ラインの位置確認

 

僕相手に

テストケースって事か

子供のように

聞いてくるけど

 

「…難しいね」

 

僕も

その辺分かってないよ

本音の部分ゲロって

一息つけば

 

「なんなの?多様性って」

小さくエムが愚痴った

 

 

  つづく