正直者の憂鬱・ラ | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

まったく

 

学生って奴は

単位だ追試だバイトだなんだと

 

忙しいはずなのに

 

くだらない噂の種

見つけると

 

現実逃避する機会とばかり

人の迷惑も顧みず

あれこれ

根や葉をつけ

広げてくれちゃう訳で

 

そういうのに

便乗する層からの

地味な嫌がらせ

まじ

しんどくて

…まぁ

学園内の特定の

一部の間で

アイドル的存在になってる

エムの

一番近くに居る存在

ってだけなんだが

 

エムとセットで有名になった

手前

 

色恋沙汰のネタの対象

…って事か

 

また

何処から広がったのか

 

…いや

心あたりしかないから

あれだけど

 

誰もいないと思ってたけど

こちらが気付かなかっただけの

様で

 

…ようするに

 

ついこの間の

彼との駐輪所での

ハーブ採取の際のやりとり

 

ピーピングトムがいたらしく

 

そいつが

正しく伝えなかったか

ちゃんと前後を覗いてなかったのか

 

単に

伝え方

曖昧にした方が面白かろうって

事なのか

 

はた迷惑にも

まことしやかに

 

僕が

エムと彼との板挟み

 

…モテモテなんですねぇ…

 

って状況だという

事になってるそうで

 

 

何でもかんでも

色恋で人間関係

くくりやがって

 

とか

思う反面

 

好きベクトルの

出先や方向が

間違ってるとは言え

 

あながち

間違ってない部分も

あったりする

ややこしい

噂が

 

週明けから

耳に入るようになって

 

 

「…どういう接点?」

 

珍しく

エムの方から

 

彼との関係に

質問が飛んできて

 

これまでも

 

僕サイドの知人つながりからの

アプローチに対して

 

大まかな個人に対する評判を

聞かれたりはした

けど

 

今回も

その探り同様に

 

「…まったくもって 分りません」

 

まず

噂は

あくまで噂だと

主張したうえで

 

「…なんかさぁ

 友達って線引き

 どっから何処までなんだろうって

 

 この頃 マジでわかんないんだよね」

 

そもそもが

曖昧な

 

知人判定

 

その中の分類で見る

親しさの度合い

 

人によっては

話せる内容の種類で

 

その人との距離

線引きしているのだろう

…けど…

 

エムに

ぽろり

悩みめいた事

呟けば

 

「…最近

 社交に目覚めた私が

 そんな難しい事…

 

 あ…でも

 こんな風に

 誰かの

 心の中の事

 考えてる事とか

 聞くって 不思議

 なんて言えばいいのか

 シンクロ?…してくの不思議ね」

 

エムが

また独特な表現で

分かるような

分かんないような事

言うから

 

「…そうなの?」

 

噂話の事

互いに共有しようって

ことなのだろうと

解釈しつつ

 

表現力の方向性が

個性的な彼女に

同調して見せれば

 

「…3人でアイス食べに行かない?」

 

提案めいたお誘い

 

…それって

ある意味

 

今流れてる噂の

悪い部分

 

三つ巴がどうのこうのを

あーだこうだ

出来る解決策になるのか?

 

しれない

 

けど

 

「いや それは…無理かな」

 

なんせ

 

実際には体質的に

乳製品がダメで

 

アイスも

ふたくちが限界で

 

「エムだって

 甘いもの好きじゃないでしょ?

 だって

 食べてるの見たことないんだけど?」

 

一緒に居て

これまでエムの

女の子女の子したところ

見たことないと

告げれば

 

 

「…ばれたか…」

 

埒が明かない

彼絡みの話を

一旦

止める方向で

 

「で?どうなの?

 好きになれそうな候補は居た?」

 

彼女側の現状もまた

各方面からのアプローチで

混戦状態の様で

 

自分の心との対話

始めたばかり

 

との事の様で

 

僕は

彼女のとっちらかる

思考のまとめ役として

話を聞く体制に入る

 

  つづく