正直者の憂鬱・ヤ | ラテックスは妄想中

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暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

別に

アイスが食べたくて

彼を誘ったのではなく

 

彼を誘う口実に

アイスを出しただけで

 

正直

現状の

二人いきりって状況は

 

自分が作りたかった

状態で

 

そもそも

僕をひやかす彼の勘違い

 

才色兼備なエムと仲良しな理由

きちんと説明しようと

 

話したかったから

なんなら

 

それをここで

始めてもいいと

 

「…時間気にしないで

 ピンとくる草花 探すと良いよ」

 

そう

 

お前がいない方がいい

 

…って言われれば

それまでなんだが

 

例えば

 

「全然詳しくはないけど

 例えば

 食べられるハーブとかさ

 その程度の知識があれば

 

 …採取しといて

 料理に使ったりできるじゃない?」

 

ここに僕がいてもいい理由

それとなく

口にしつつ

 

染料にするための植物を

採取する…を

 

継続に誘導する為

話題を広げようと

 

見知った原因である

食えるハーブに

話題を振れば

 

 

「…料理はしない…」

 

はい

終了~…

 

彼の

彼からの

 

その知識はいらない宣言に

 

ぐうの音も出ない

ものの

 

 

「…昔 魔女って言われてた

 女性たちは

 これらハーブの利用方法

 知ってたからって…有名だよね?」

 

話を

料理から

じゃぁ

別の方向へ…と

 

話を変えてみる

 

「…そうなんだ…」

 

あぁ

響いてない

 

 

全然共鳴してこない

彼の様子に

 

 

じゃぁ…これは?

 

 

 

「…確か

 

 玉ねぎの皮とか

 染料になるって聞いたなぁ…」

 

 

ベジブロス

 

元々は

捨ててしまう

野菜くずや皮の

うまみ成分や

栄養を取る

健康志向からの煮出し…

ってところなんだけど

 

僕が見たのは

 

 

「飴色の綺麗なスープを見たよ」

 

コンソメのような

映像

 

その場に居て

実物を見たわけではない

から

 

香りとか味とか

 

見た目以外の情報はない

けど

 

 

染料さがしてる

彼からすれば

 

それで充分なのでは?

って事で

 

口にすれば

 

 

「…あぁ…うん

 野菜も植物だしね」

 

 

お?

 

さっきまでの

まるで興味ないって

感じはない

 

ものの

 

 

「…あぁ…知ってたかぁ」

 

そりゃそうだわなぁ

じゃぁ

もっと他にないか

 

彼が食いつきそうな話題は…

記憶を総ざらいしていれば

 

「…そういう

 すでにあるモノでの

 染ではなくて

 

 こんな物でも染まるのか

 …みたいな

 結果的に発見になったら

 面白いかな…って

 

 だから

 矛盾してるんだよ

 

 何も知らないで

 始める事じゃないって

 

 わざわざ遠回りしないで

 すでにある知識

 利用すれば

 ほんと

 君の言う通り

 絞った方が 無駄がないし

 早く結果も出るのは分かってる」

 

 

彼が

一気に

思ってる事

吐露したから

 

あ…ねぇ…

 

としか

返せない

 

けど

 

「いいんじゃない?

 ショートカット

 絶対必要って

 思ってないなら

 

 人それぞれでいいと思うよ」

 

 

彼の

言わんとしてる事

おおよそ

解釈出来た気がして

 

うんうん

頷きながら

 

で?

どれか気になる草木はあったかね?

 

聞いたものか

彼の動向

スルーしたものか

 

ほんの少し

選択に迷えば

 

 

「…なんか

 話あるって言ってたよね?」

 

 

彼の方から

僕に話すタイミングをあげよう

って

事か

 

尋ねてくれたから

 

 

…どこから話そうか…

一呼吸

頭の切り替え

してみるも

 

まとまりそうにないから

 

ここはパッションかな

 

「エルに

 恋愛感情は無いから」

 

彼が僕に会う度

ひやかし

根本的な視点が

的外れであること

 

何度も言ったけど

改めて

再度告げて

そこから話し始めてみた

 

  つづく