人の目気にせず
座って居られる空間
見つけた
って
現状に
移動中の目的地変更
正解だったなぁ
って
思ってた以上に
人が来ないロッカールーム
そもそもの
人の気配が少ない階は
静かなもので
…時間帯か
あるいは曜日が原因か
もしくは
そもそも
利用する人口が少ない
…って事か
入学1年目の前半の間は
キャンパスライフの
チュートリアルって事か
使い勝手のいい
教室近くのロッカーが
振り分けられていて
そっちは
利用頻度の高さから
こんな風に
まったりできる
空間ではなかった事
思い出しつつ
移動しながらだったから
ロック解除失敗して
開けないままの
SNSアプリに
届いてるメッセージ
確認するのも
今だろうと
眺めてても
埒が明かない
アイちゃんの文字への
回答
聞くしかないと
数パターンある
パスワード
何度間違って打ち込んでも
ロックが掛かるって事
確か
このアプリにはなかったはず
と
使用頻度的に多い英数字から
試しで
打ち込んで
ダメだったから
ちょっと
アナグラム
始めて
…こういうの
作ったような
ないようなぁ…
って
曖昧な記憶のまま
それっぽいパスワード
打ち込んでは
跳ね飛ばされる
を繰り返してて
そろそろ飽きて
とりあえず
これで開かなければ
登録のリセットだ
と
ダメもとで
端末本体のパスを
逆から打ち込んでみれば
ようやくヒットし
なんだよ…手抜きかよ…
と
設定した当時の自分の
おざなりさ加減に
突っ込みつつ
届いてたメッセージ
確認すれば
案の定
アイちゃんとトモヒトからで
先に
手短に終わりそうな
トモヒトのメッセージ
開いて
「…やっぱ来てないのか…」
病気云々ではない
寝過ごしたかで
準備するの面倒になった
…的な内容
一読してから
やってんなぁ…の
スタンプだけ送り返して
一旦
トモヒトのメッセは
済んだって判定で
もう一件の
アイちゃんメッセに
取り掛かる
も
アイちゃんの現状が
どんな様子かは
読み解けない
とりあえずっぽい印象の
カニのスタンプに
これはなんだ？
と
質問攻撃が
始まりそうな気配
しかないが
とりあえず
俺からのメッセージが
いつ読まれても
解釈できるように
用件だけにまとめず
解説
繰り返して入れつつ
も
長すぎると
相手への負担でしかなくなる為
単刀直入に
「筆記体が読めません」
と
事実をストレートに
打ち込んで
先ずは…と
一枚目の
読めない部分
写真に撮って
メッセージと共に
【この辺の解釈を】
と
続けてお願いまで
打ち込んでおいて
まぁでも
まだ時間はあるので
急いでない…的な旨
…書いても大丈夫か？
と
アイちゃんの人となり
何も知らない
未知数なだけに
その辺の寛容表現が原因で
後に
忘れてた…って一言で
困ったことになるかも？
と
過ったから
懸念につながる
発言は
避けておくのが無難だろう
と
一旦打った文面
でっと削除し
とりあえず
お願いを表現した
スタンプを末尾に添えて
送信し
アイちゃんからの
返信を
待つことにした
つづく