今の世のトウリの実・り | ラテックスは妄想中

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暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

下を見ない

 

足元を見ない

前…もとい

上だけを意識して

 

決死の覚悟で

登り始めれば

何のことなく

 

最初

ぐらぐら感

演出する足元の

ギシギシ

音で驚くも

 

途中から

こんなもんか?って

体感的な揺れは

よくよく観察すれば

 

ギシギシ音の正体は

ステップ側ではなく

手すり部分で

 

螺旋階段の

構造上

真ん中に立つ

支柱から四方に伸びた

ステップは

微動だにしない支柱に伝わる

振動…程度で

足音の響きのような類

 

…揺れいてる

そう認識する要因の大半は

 

周囲を囲うように

取り付けれらた

格子状のカバーの存在

 

ステップである

足元の鉄板との接地面が

経年で

不安になる音

発するのが

振動と相まって…

 

しかも

使用する前に

 

揺れるから…と

イメージ操作されたのも

恐怖心煽る要素にもなって…

 

と 

思った程ではなかった

揺れ感に

概ねを解釈する頃には

登り切った先で

 

サカシタさんだけが

待っててくれてて

 

「…怖かった?」

 

なんだろう

心配してる…ってのとは違う

 

明らかにひやかし目的だろう

様子見の為に

待ってた感

ありありな質問ではある

 

 

「…途中までは…」

 

この先の行き先が

分からない身にすれば

 

居てくれた姿に

ホッとしつつ

 

この場に居ない

アオイさんの姿

ぐるり視線泳がせ

探せば

 

「…荷物多いから

 先に行ってもらった

 

 バイトで鍛えてるっても

 限度があるでしょ?

 あいつガチで負けん気強いんで」

 

確かに

階段下で

手伝うって申し出を

無言で足蹴にされたの

 

階段登る緊張で

忘れてたけど

 

 

「…言い出したのアオイだからね

 トレイ運ぶことで

 あれこれチャラに…って約束

 

 やるって言ったこと

 途中で投げ出さないのよ

 

 だから誤解されるけど

 人の親切に感謝はしてるはず

 …悪い子じゃないから…よろしくね」

 

あぁ…

サカシタさんの言葉から

 

階段下でのやり取りの事を

フォローしてるんだと

すぐにわかる…も

 

アオイさんへ向くヘイト

いちいち

フォローしてて

サカシタさんに何のメリットが?

とか

ぼんやり

 

彼らの関係性を

想定し始める

正直

興味ないから

探求もそこそこに

 

初めましての

旧館上層フロア…ってことになるのか?

今立ってる場所を

観察する

 

教室が縦に3部屋

並んでるような広さの屋…外?

 

天井はない

空が見えてる

けど

三方には壁があって

 

…壁…と言うか

空間を有する窓が付いてる様子から

 

多分

部屋ではなさそうな…

廊下だろう正面と

 

今いる

外階段からの入り口側は

階段のソレ同様に

転落防止の格子が

左右の壁の高さまである

開けた空間

 

なにか

目的があって

設計された物だろう

事は

なんとなく

察しつつ

途中で放置されたようにも見え

 

物珍しさに

キョロキョロしつつ

 

明らかに

人の往来を感じさせる

半開きの扉

捉え

 

…このデザートの行き先は

あそこか?

 

隣のサカシタさんに

視線向ければ

 

 

へれっと

意地悪そうに

口元を緩めた顔で

 

「…ついてきて」

 

そう

促し 歩き出した

 

 

  つづく