一人での作業になってる
テーブル上での分類分けを
ざっくり終わらせた辺りで
棚の方を見れば
神子田さんと若い彼が
CFO秘書にあれこれ言われながら
結局
棚の中総入れ替えになってる様子
まだ
はじまったばかりな印象で
討論してる
その内容がさっきから
使い勝手の良さか
女性が一人で取り扱える仕様重視か
で
CFO秘書がずっと
フェミニスト目線で
突っかかってる印象
堂々巡りで
その為
不足分
搬入するだけで完了って作業では
なくなってて
よく言えば
力仕事可能な人手が増えた勢いで
着手先延ばしになってた
整理整頓
おっぱじめた気配がそこにあって
計画的ではない
手際の悪さに
急遽
搬入予定が
自分の上京予定日に
当てられた感
半端なくて
しかもそれは
怪我で同伴できなくなった
タケルさんの存在が
当てにされてた感
否めない訳で
でもそれは
彼らの会話の様子から
教室を利用する生徒さんに
女性が多い事
それ故の
表面的なお洒落さ重視と
細心の心配り
提案してくるCFO秘書の言い分を
面倒臭いと
若い男が反論すれば
なかを取り持つ緩衝材的役わり
はじめた神子田さんに
気心知れてるって面も
多少あるのだろう
丁寧な言葉遣いなわりに
人使い荒く
自分の言い分の正しさ証明するのに
神子田さんに配置移動
させてるCFO秘書の
長距離移動後の
神子田さんへの
気遣いの無さは
生徒への配慮が
発言だけのパフォーマンスに見え
矛盾を感じるものの
甘んじで受け入れてる
神子田さんの様子に
…やっぱ
CFO秘書とカミの間には
何やら因縁めいたものが?
と
ここに居れば おいおい
見えてくるだろう
全貌を前に
とりあえず
現状からの印象だと
言われるがままを受け入れてる
カミの方に
武が悪い何かがあるのだろうと
解釈する上で
言葉の端々に
チクリと意地悪な発言
差し込んでくる
CFO秘書を
若い男が指摘するでもなく
放置している様子から
これが彼女の対人スタイルなのだと
無駄に好戦的な全貌
これから関わってく自分側の
我慢の限界を計る
心構え…的なもの
つかむシーンとばかり
展開されてるの
観客のポジで
今は
俯瞰していたのだけど
「小分けにした材料さぁ…」
そろそろ
片付けて行こうって
若い男が
こちらに話を飛ばし
「それ
こっちに持ってきて」
生徒さん専用のテーブルに出した
搬入材料を指差し
手招くから
CFO秘書が
次の獲物を待ってる様な
棚の前へと
ひとまず2個の包みをもって
歩み出た
つづく