サイブン:トホ3/ー19ー | ラテックスは妄想中

ラテックスは妄想中

暴走ギミな妄想をチラカスBananaです。
甘味世界を目指し オリジナル小説書いてます。
腐 要素 多くなってきちゃいました。苦手な方ご注意ください。

 

 

そろそろ

 

注文した食事が

 

届く頃だ…とすれば

 

それまでには帰る

 

そう言ったCFO秘書

 

スマホへの着信も

 

彼女からかもしれない

 

なら

 

 

呼び鈴で

 

室内の人の有無

 

確認後に

 

施錠解除した

 

ドア外の人物が

 

空き巣ではなく

 

この教室の関係者…って

 

可能性

 

無くもなく

 

 

…そもそも

 

鍵を使ってる段階で

 

薄っすら

 

気付いてたところはあった

 

 

変な使命感で

 

知らん顔した結果の

 

反抗している現状…で

 

止め時を

 

自分では逃していた最中の

 

CFO秘書のセリフ

 

来訪者に対応するな

 

って事は

 

イコール

 

人を招き入れるな

 

って事ではない

 

との解説に

 

…確かに…

 

 

納得した途端

 

未だ

 

なり続けてる

 

自分のスマホも

 

気になるし…

 

 

施錠する際

 

内側で捻る

 

ロックキーから手を放し

 

…なんなら

 

掛けてたロックを

 

外したうえで

 

玄関扉から

 

室内の方へ

 

移動開始すれば

 

 

ドア向こうの来訪者

 

こちら側の対応の変化

 

気付いた

 

ものの

 

 

まさか

 

解除して扉前を離れた

 

…とは 思っていない様で

 

まだ

 

ドア外で

 

ガチャガチャ

 

やってるの

 

ま…そのうち開くでしょう

 

 

って

 

放置し

 

充電中の端末

 

手に

 

掛けてきてる相手

 

だれだ?と

 

確認する

 

 

非通知…

 

そもそも

 

この端末内に

 

登録されていない相手なら

 

ナンバーしか出ない訳で

 

新しい生活

 

これから始まる環境の変化

 

思えば

 

この手の電話に

 

警戒してては

 

何も始まらない…と

 

「…もしもし」

 

あれだけしつこく

 

鳴らしてた相手が

 

CFO秘書関連の

 

教室繋がりの誰かでない訳がない

 

 

内心

 

確信もあって

 

失礼のないトーンで

 

出れば

 

 

「…あ…よかった

 

 今どこに居ます?無事ですか?」

 

 

端末の向こうから

 

聞こえてきた声は

 

長い道中を共にした

 

神子田ことカミのようで

 

 

「…どうも…

 

 ミコタさんこそ

 

 今どこに居るんです?」

 

CFO秘書に掴まって

 

はぐれたままになってた

 

カミからの通話

 

 

スマホバッテリーが

 

どうのこうの言ってただけに

 

安否確認にこの程度のラグは

 

理解できる…と

 

解釈したうえで

 

誰かの端末借りての通話であること

 

念頭に

 

互いに現状

 

聞き合いつつも

 

 

「…もう教室の方に居まして

 

 CFO秘書の方に

 

 送ってもらった格好で…

 

 その辺の連絡

 

 ミコタさんのスマホ使えないなら

 

 知りませんよね?

 

 …ひょっとしてまだ駅だったりしますか?」

 

 

通話口の

 

雑踏感満載な雑音に

 

まさか…と付け加えつつ

 

玄関扉が

 

ようやく開く音に

 

振り返って視線を向けた

 

 

  つづく